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線虫でがん検査、来年実用化へ 久留米・小郡市が試験に協力

線虫を使ったがん検査について記者会見するHIROTSUバイオサイエンスの広津崇亮社長(左)と福岡県久留米市の大久保勉市長
線虫を使ったがん検査について記者会見するHIROTSUバイオサイエンスの広津崇亮社長(左)と福岡県久留米市の大久保勉市長

 東京のベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」は、体長約1ミリの微生物、線虫に人の尿のにおいを嗅がせ、がんの有無を発見する検査法を、令和2年から実用化すると発表した。検査費用は9800円で、がん患者約1400人の検体を使った最新の臨床研究では、約85%の確率で特定したという。早期のがん発見にも効果があるとしている。

 検査の名称は「N-NOSE」。犬並みの嗅覚で、がん患者特有の尿のにおいに寄りつき、健康な人の尿からは逃げる線虫の性質を利用した。線虫は土壌に生息し、簡単に増殖ができる。検査に必要な尿は、1滴程度という。

 これまでに15種類のがんに反応することが確認された。現時点で、がんの部位までは特定できないという。

 年内に最終的な運用試験を実施する予定で、生命科学の産業振興に取り組む福岡県の久留米、小郡両市が職員の受診などで協力する。

 当面、企業などの健診に組み入れることを中心に、初年度は25万検体の利用を見込む。3年には海外展開も目指すという。部位を特定するために、遺伝子組み換え線虫を用いた「がん種特定検査」の4年の実用化も目指している。

 久留米市役所で記者会見した同社の広津崇亮社長(47)は「検査の受診率を上げるには、画期的な技術が必要だ。ローリスクで他の検査より精度が高い」と強調した。同席した久留米市の大久保勉市長も「がんの早期発見は極めて重要だ。実用化へ向け、支援したい」と述べた。

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