PR

地方 地方

【しずおか・このひと】日本平夢テラス・マネージャー・慶野明子さん(49) 素晴らしい富士の眺望多くの人に

 静岡市清水区の日本平山頂に昨年11月に新たに整備された展望施設「日本平夢テラス」が、好評を博している。人気の景勝地でありながらこれまで拠点施設がなかったこともあり、7月にはオープンからわずか8カ月で、年間目標の3倍以上の来館者100万人を達成。ラグビーワールドカップの盛り上がりもあり、外国人の訪問も増えている。運営管理の責任者は、同施設の指定管理者である「アクティオ」の慶野明子マネージャー(49)。より多くの観光客に日本平の魅力を知ってもらうべく、日々の案内や接客の業務をこなしながら新たな誘客のアイデアを練っている。(田中万紀)

 --オープンから8カ月での来館者100万人達成。これほど人気を集めた要因は

 「多くの方にご来館いただき、ただ驚いています。県と静岡市の担当者、メディアの方など、オープンに尽力いただいた皆さまの協力があってのことと感謝しています。遠くからのお客さまだけでなく、県内や静岡市内の方々にもたくさんお越しいただきました。11月という富士山の眺望がよくなる季節にオープンしたことで、旅行会社のツアーがたくさん組まれたことが大きいですね。改めて日本平の魅力を認識していただいたのではないでしょうか」

 --来館者からの評価は

 「オープン当初は混雑していてなかなか来られなかったけれどやっと来られたというお客さま、先日は5回目だというお客さまがいらっしゃって、地元の方に愛されていると感じます。『どこに出しても自慢できます』との声をいただく県産木材をふんだんに使った施設の素晴らしさはもちろん、一日中ここにいて感じることは、鳥の声が聞こえるなど驚くほど自然が豊かだということ。私たちもこの素晴らしい施設や自然にふさわしいスタッフでありたいと思っています」

 --日常の施設運営や来館者へのおもてなしの中で大切にしていることは

 「常に緊張感を持って対応しています。内外装とも素晴らしい施設で海外の方も多くいらっしゃるので、とにかく笑顔でお迎えしようとスタッフ全員で心がけています。これほど多くの方にお越しいただけるとは思っていなかったので戸惑いもあり、想像以上の忙しさですが、約12人のスタッフ全員で安心・安全を第一に運営しています」

 《伊豆市出身で、アクティオに入社後もUターンの機会があればと望んでいた。そんなとき、実家の両親から「あなたの会社が日本平の施設を担当すると新聞に出ていたよ」と知らされ、すぐ会社に掛け合った。まだ工事中にこっそりと見に来て、建物の特徴的な形状と木をたっぷり使った外装に感動。オープン後に来館者であふれる様子を想像してワクワクしていたという》

 --マネージャー就任と同時に住み始めた静岡市の印象は

 「伊豆にいたころは静岡は遠く感じていて、高校の時に部活の大会で訪れたくらいでした。住んでみて思うことは、にぎやかな元気のある街だということ。都内から引っ越したので、最初はどこに行くにも車が必要な状況に戸惑いましたが、すぐに慣れました。今では『車って何と便利なんだろう』と思っています」

 --観光資源としての日本平の魅力は

 「夢テラスだけでなく、ロープウエーもあるし久能山東照宮もあります。周囲を散策するなど、一カ所にとどまらず老若男女誰もが楽しめるところが魅力です。そして何よりも神々しいばかりの富士山。この景色を毎日見ることができる幸せを忘れてはいけないと肝に銘じています。ただ、お客さまの中には富士山を見られるのが一生に一度という方もたくさんいらっしゃる。そういった方が天候によって富士山を見ることができなくても満足していただけるよう、美しい富士山を映し出す大型モニターや館内展示を丁寧にご案内しています」

 --今後の運営方針と課題は

 「1年目でこれだけ来館していただいたので、観光の拠点として富士山の眺望と景色の調和を発信し、多くのお客さまに日本平だけでなく静岡市内、静岡県内にお越しいただきたい。地元の方だけでなく遠くからも、一度ではなく何度でも来ていただけるようにしなければ。他の施設と連携して大規模なイベントなどをできればいいですね。また、お客さまからの問い合わせは「今日は富士山は見えますか」というものが最も多いので、リアルタイムで日本平から富士山が見えるかどうかの情報を発信できる方法を考えたいと思っています」

                   ◇

【プロフィル】けいの・あきこ

 昭和45年9月6日生まれ。製薬会社勤務や企業の受付業務などを経て、平成28年に、大阪・あべのハルカスをはじめ全国各地の有名施設の管理・企画運営を行うアクティオに入社。都内の美術館の企画運営を担当した後、30年10月から現職。伊豆市出身。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ