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「過密化」する風力発電 国も大規模構想 「景観破壊」住民は反発 秋田

風車建設がまだ一部だけ(写真奥)で雄大な景観が残っていたころの「夕日の松原」=7月3日
風車建設がまだ一部だけ(写真奥)で雄大な景観が残っていたころの「夕日の松原」=7月3日
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 年間を通じて強い偏西風が吹き付けることから、県を挙げて風力発電を推進している秋田県で、日本海沿岸部を中心に大型風車が「過密化」している。国も沿岸海域に大規模洋上風力発電構想を進めており、住民からは「背後も目の前も風車だらけで、景観も健康も損なわれる」と反発の声が上がっている。(八並朋昌、写真も)

 県沿岸部はクロマツを中心とした防砂林が広がり、雄大な自然景観が大きな魅力。しかし、国が平成13年、県も28年に風力発電の積極推進を固めてから、県内では沿岸部を中心に大型発電風車239基が稼働している。

 秋田、潟上両市に広がる「夕日の松原」は長年にわたり、地域の生活環境を守り、住民の憩いの場となってきた。だが、現在では計画された計39基の大型風車の大半が立ち上がり、松原は一転して「風力発電用地」と化している。

 既存施設で2番目に古い能代風力発電所は20年の耐用年数に近づいたため、東北電力グループの「東北自然エネルギー」(仙台市)が令和3年12月を目標に建て替える予定で、同社担当者は「景観も配慮して風車を大型化することで設置数を24基から7基に減らす」と説明。風車の全高は160メートルと倍近くなるが、景観が改善する可能性が高い。

 一方、国は「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用法)による大規模洋上風力発電構想で、全国11カ所の指定区域候補を提示。秋田は(1)八峰町・能代市沖(2)能代市・三種町・男鹿市沖(3)潟上市沖(4)由利本荘市沖-の4区域と最多で、特に(1)と(4)は「有望区域」に選ばれた。

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