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「次の妹、救う」、逗子ストーカー殺人被害者兄が著書 加害者治療で再発防止

出版した著書を手に取材に応じる三好梨絵さんの兄=7月
出版した著書を手に取材に応じる三好梨絵さんの兄=7月

 加害者を治療することが、次の妹を救う-。逗子市で平成24年に起きたストーカー殺人事件で妹の三好梨絵さん=当時(33)=を失った大学教員の兄(47)が、専門家らとストーカー問題についてまとめた著書『ストーキングの現状と対策』(成文堂)を出版した。「どうしたら救えたのか」という思いを抱えながら、自ら専門家のほか加害経験者も訪ね歩き、発生から7年の歳月を経て形にした。

 三好さんは24年11月、自宅で元交際相手の男=当時(40)=に刺殺された。男は直後に自殺。23年6月に「殺す」などと書いた大量のメールを送りつけた脅迫容疑で県警に逮捕され、同年9月に執行猶予付きの有罪判決を受けた。

◆防ぐことできず

 その後も10日間で1000通を超えるメールを送り、三好さんは県警に相談するなどしたが、殺人事件を防ぐことはできなかった。悲しみと鎮魂で日常に戻れない日々を送る中、前を向くきっかけを与えてくれたのが、読みあさった心理学や法律の本で出合った「加害者臨床」という言葉だった。

 男は逮捕されても、有罪判決が出ても、ストーカー行為をやめなかった。当時は加害者に焦点を当てた対策が浸透していなかった。「加害者が野放図にされるのであれば、被害者は逃げ続けなければならない。加害者が変わることで、被害者は救われるのではないか」と考えるようになった。

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