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福島・大熊町長が不出馬 原発事故で全町避難を指揮

福島県大熊町の議会本会議で、退任の意向を表明する渡辺利綱町長=11日午前
福島県大熊町の議会本会議で、退任の意向を表明する渡辺利綱町長=11日午前

 東京電力福島第1原発が立地し、原発事故に伴う避難指示が4月に一部解除された福島県大熊町の渡辺利綱(としつな)町長(72)が11日、町議会本会議で任期満了に伴う11月の町長選に出馬せず、退任する意向を表明した。渡辺氏は平成23年の原発事故時の全町避難やその後の生活再建の陣頭指揮を執った。

 国の避難指示が出た県内11市町村のうち、当時から現職でいる首長は飯舘村と川内村だけとなる。

 渡辺氏は19年に就任し、1期目の途中で原発事故が発生し、現在3期目。渡辺氏は事故後、町役場を約90キロ西の同県会津若松市に移転させた。26年には、事故に伴う除染で出た廃棄物の中間貯蔵施設の受け入れも決めた。大熊町は今年5月、避難指示が解除された大川原地区に新設した役場庁舎で約8年ぶりに業務を再開した。

 大熊町は今も町面積の6割が帰還困難区域に指定されたままで、8月時点で町に住むのは約700人にとどまっている。

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