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石巻の茶葉 国産紅茶、新たな看板商品 G20夕食会で提供「報われた」

 現在は摘み取った茶葉を静岡市の生産者に委託して発酵させ、再び石巻市に運んでいる。茶葉の鮮度を保つのに苦労するというが、「工場を宮城に造り、摘み取りから製造、パッケージングまでやりたい」と話す雅晴さんの表情は明るい。

■ ■ ■ 

 今年6月。多賀城市から来店した夫婦が雅晴さんに対し、同月に大阪市で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)のことを口にした。

 「G20の夕食会で出た紅茶はこれですか」

 雅晴さんは一瞬耳を疑ったが、夫婦に確認すると、公表された夕食会のメニューには確かに「kitaha」の名前が載っていた。

 調べたところ、G20の1カ月前、夕食会の飲料監修担当だった日本ソムリエ協会会長の田崎真也氏が関係者を通じ「kitaha」を5パック発注していたことが判明。ただ、G20の夕食会で提供されていたことは、雅晴さんも朱夏さんも知らなかったという。

 朱夏さんはその後に連絡が取れた田崎氏から「『被災地枠』ではなく、味と香りで選びました」と告げられた。「石巻のもので石巻を元気にしたいと思ってやってきた。報われた気持ちだった」。朱夏さんは当時の心境を振り返る。雅晴さんもまた、「つらい体験をしたからこそ、未来に向けて頑張らなきゃ」と力を込める。

 日本茶アドバイザーの資格を取得した朱夏さんは現在、全国各地へ営業に飛び回る多忙な日々を過ごす。北限の茶葉に託すのは、家業の未来だけではない。朱夏さんは言う。

 「身近な家族を笑顔にしていきたい。石巻ってこんなに素敵なところなんですよって伝えたいんです」

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