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佐賀県、大雨被害の油流出で農地土壌検査へ 住宅被害は4000棟超

記録的大雨の影響で工場から油が流出した佐賀県大町町=8月28日
記録的大雨の影響で工場から油が流出した佐賀県大町町=8月28日

 佐賀県は9日、8月に九州北部を襲った記録的大雨の影響で工場から油が流出した大町町で、周辺農地の土壌検査に今月下旬にも着手する方針を明らかにした。油分を分解するための石灰散布などの対策を講じ、早期の営農再開を目指す。

 土壌検査は、県庁で開いた地元農協との対策会議で、県が表明した。県産野菜への風評被害を防ぐため、油が付いたり、冠水して枯れたりしている野菜は全て刈り取り、廃棄処分にする方針という。

 大町町の佐賀鉄工所大町工場からは約5万リットルの油が流出し、約83万平方メートルに広がった。この地区では約20世帯の農家がコメ(水稲)を26・3ヘクタール、大豆を15・3ヘクタール、キュウリを0・2ヘクタール栽培している。

 県によると、土壌検査を実施した上で石灰散布などの対策を進めるが、油の成分濃度が高い場合は土壌を入れ替える必要がある。農家向けの共済制度に加入している場合、作物を廃棄した場合に一定金額は補償される。

 県は今月中旬に地元農家向けの説明会を開き、廃棄処分への理解を求める。

 また県は、緊急対策としての油の除去作業が終わる見通しになったと発表した。10日に国土交通省や自衛隊などの計約640人が、最終的な除去作業と目視確認を実施する予定だという。

 一方、佐賀県によると、県内の住宅被害が4千棟を超えた。県によると、各自治体が被害把握を進めており、さらに増える可能性がある。

 8日午前7時現在で報告された全半壊や床上・床下浸水などの被害は、武雄市で1532棟、佐賀市1138棟、大町町381棟など。県内では4日に全ての避難指示が解除されたが、68世帯計139人が避難生活を続けている。

 大雨で佐賀県内の男女3人が死亡した。政府は武雄市や大町町などの被害を、局地激甚災害に指定する見込みだと発表している。

 県は武雄市と大町町に被災者生活再建支援法の適用を決めた。

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