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宇都宮の蕪木さん、不動明王の油彩画寄贈 光明寺に恩返し

不動明王座像を描いた蕪木さん(左から2人目)と、光明寺の檀徒ら
不動明王座像を描いた蕪木さん(左から2人目)と、光明寺の檀徒ら

 宇都宮市の元銀行員、蕪木節男(かぶらき・せつお)さん(79)が、故郷さくら市の光明寺の不動明王座像を油彩で描き、同寺に寄贈した。「幼い頃から見守っていただいた恩返しの気持ちを込めた」と、蕪木さん。同寺は蕪木さんに感謝状を贈り、油彩画を本堂に飾っている。

 蕪木さんは10年前から独学で油彩画を始めた。現在は公募美術団体「新日本美術協会」委員。「感動したものを表現する」ことをモットーに風景画や自然を描いてきたが、80歳を前に人生を振り返り、同像を描くことにした。

 幼少期には同像の近くの池で魚捕りをし、体が冷えると座像の膝に乗って温まった思い出がある。像は県重要文化財で、3メートルを超す大きさだが、「まるで友人のように親しんでいた」という。

 絵はF50号(縦約116センチ、横91センチ)の大きさで、約1年かけて描いた。同協会の展覧会に昨年出品し、東京都美術館(東京都台東区)で展示された。今年3月には京都文化博物館(京都市中京区)での巡回展でも披露された。

 制作の苦労について、蕪木さんは「悪を断ちきる右目、衆生を救う左目を描くことが一番難しかった」と振り返る。像の背後の炎は金粉を散らし、勢いを出すなど工夫した。今年は2作目として100号の大作に取り組んでいる。

 同寺の岩田博文住職(43)は「迫力ある不動明王の姿を描いて頂き、ありがたい」と話している。(松沢真美)

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