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川口いじめ 悲痛な叫び残し命絶つ 市教委、小松田さんや加害者に聞き取りせず

亡くなった小松田辰乃輔さんが残したノートのコピー(関係者提供)
亡くなった小松田辰乃輔さんが残したノートのコピー(関係者提供)

 「教育委員会は大ウソつき」。川口市立中に在籍中にいじめ被害を訴えていた小松田辰乃輔さん(15)は、悲痛なメッセージをノートに書き残して自らの命を絶った。批判された市教育委員会は第三者委員会でいじめについて調査中だったが、小松田さん本人から聞き取り調査は実施しておらず、これまでの対応は後手に回った。

 小松田さんの関係者が9日、市役所で記者会見した。小松田さんは泊まっていた川口市内の祖父母宅から7日深夜、姿を消した。家族が手分けして探したが、近くのマンションの敷地内に倒れているのを発見、8日午前2時半に死亡が確認された。飛び降りたとみられ、その後、ノートも見つかった。

 ノートには学校や市教委への対応に失望し、「いじめられたぼくは、誰にも守ってくれない」「くるしい くるしい くるしい つらい」などとつづられていた。

 悲痛な叫びの矛先となった市教委は、平成29年4月に小松田さんの3度目の自殺未遂で、ようやくいじめがあったと認め、第三者委員会を設置し調査に乗り出した。だが、第三者委はこれまで9回開いたが、小松田さんの母親は「第三者委の設置について説明を受けていない」などと指摘。これに対し市教委は「伝えた」と反論するなど食い違いが目立った。

 関係者は会見で、市教委の対応について「ほとんど事実と違うことに小松田さんは傷つき、精神的に追い込まれていた」と述べた。一方、第三者委は、小松田さんや加害者とされる少年側の聞き取り調査を実施していない。小松田さんが中学を卒業した今年3月末以降は会合自体が開かれておらず、市教委は「小松田さんが聞き取りに応じてくれなかったため」としている。

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