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長崎で犠牲、横浜に眠る元英軍伍長 被爆死捕虜の無念知って

 横浜市の墓地に、長崎の原爆で死亡した英国人が眠っている。爆心地近くの捕虜収容所で犠牲になった英空軍のロナルド・ショー伍長=当時(25)。戦争捕虜の実態を調査する市民団体「POW研究会」の笹本妙子共同代表(71)は「日本の捕虜となり、味方の原爆で命を落とした無念さを知ってほしい」と話している。

 13ヘクタールの敷地に青々とした芝生が広がる英連邦戦死者墓地(横浜市保土ケ谷区)。第二次大戦中にアジアで日本軍の捕虜となり、日本国内の収容所などで死亡した英軍兵士ら約1800人の遺骨が埋葬されている。整然と並ぶ墓碑の一つに「R・F・SHAW 空軍 1945年8月9日」と刻まれている。

 原爆投下から60年の2005(平成17)年。米兵捕虜が広島原爆で死亡した事実を明らかにした歴史研究家の森重昭さん(82)がショー伍長の記録を調べ、遺族を捜し出した。

 森さんによると、ショー伍長はインドネシアのジャワ島付近で搭乗機が撃墜されて捕虜となり、長崎市にあった「福岡俘虜(ふりょ)収容所第十四分所」に収容された。45(昭和20)年8月9日は爆心地から約1・7キロの収容所で、原爆の爆風により倒れた建物の下敷きとなり圧死した。

 捕虜問題を通じて森さんと親交がある笹本さんは「戦争や原爆は敵味方に関係なく、むごくて痛ましい。墓碑には百人百様の生と死の物語が眠っている。声なき声に耳を傾け、伝えていきたい」と語った。

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