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【栃木この人】エアプランツ専門店「CAFE STEMS」代表・高瀬龍人さん(24)

 ■好きな仕事で独立起業

 新規大学卒の就職内定率が高い水準を示し、売り手市場とされる一方で、入社後3年以内の離職率は約3割に達するという。低賃金、サービス残業、ブラック企業と若者を取り巻く雇用環境は厳しい。そんなサラリーマン生活に半年で見切りを付け、観葉植物の仲間、エアプランツの栽培、販売を手掛ける個人事業主の道を選んだ。

 「上司との人間関係や時間の拘束などサラリーマン生活になじめなかった。いっそのこと、好きなことを仕事にしようと思って」。弾けるような笑顔を終始絶やさない。

 若いながら、経歴は曲折を経ている。地元の男子進学校に入学しながら、「こんな勉強を続けていいんだろうか」と疑問を持ち、両親の反対を押し切って2年半で中退。高卒認定試験に合格し、短大で保育士の資格を取得したが、就職先は趣味としていたアクアリウム関連の会社を選んだ。半年で退社後、「やるしかないな」と21歳で、起業を決意し、水草の通信販売を始めた。元手は貯金35万円だった。

 幼い頃から生き物好きで、近くの渡良瀬川で水草や川エビなどを採集しては水槽で育てていた。短大時代は部屋に水槽8個を並べ、水草のガーデニングを楽しんでいた。たまたま近くのホームセンターでエアプランツを知り、「インテリアに最適」とその魅力にひかれ、事業の柱として扱うことにした。

 エアプランツは主に南米原産で、岩や樹木に着生する植物。キセログラフィカ、イオナンタなど数百種類もの原種があるという。栽培に土を必要とせず、週2、3回の霧吹き、病害虫にも強いと手間が掛からない。天井からつるしたり、流木や額縁、ガラス容器などと組み合わせたりするなどインテリア性が高い。

 昨年3月、市の紹介で足利市内の空き店舗を借り、「気軽に会話して交流できる」空間としてカフェを備えた店舗を開店。会員制交流サイト(SNS)で評判になり、30、40代の男性を中心に客層が広がっている。生産者から仕入れたエアプランツ約150種を扱う。昨年末には融資700万円を受け、ハウス施設約2千平方メートルを借り、約1万株の栽培に乗り出した。日々、ハウス管理、店舗運営に追われる毎日だ。

 「人生は一歩を踏み出せばどうにかなると思う。夢ですか? 結婚して、従業員5~10人を雇える会社に育てたいですね」(川岸等)

                   ◇

【プロフィル】たかせ・りゅうと

 平成7年、足利市生まれ。短大卒業後、アクアリウム専門通販会社勤務を経て、平成30年3月、エアプランツを専門に扱う喫茶店「CAFE STEMS」を同市田中町に開業する。同市在住。24歳。

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