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【東京五輪・パラ 輝け!ちばのアスリート】柔道男子100キロ級ウルフ・アロン(23)

 ■重ねた修練「もちろん金」

 4月の柔道全日本選手権で初優勝を果たした。本来は100キロ級だが、体重無差別で争うこの大会で100キロ超級の強豪選手を撃破、日本柔道界の頂点に立った。

 「日頃やってきた練習が実り日本一になった。うれしい。道場の先生、トレーニングやマッサージなど全ての人に感謝、感謝です」と笑顔で振り返る。

 父親は米国出身で、母親が日本人。母方の祖父に勧められ、6歳で柔道を始めた。都内の講道館に通い、稽古に励んだが、学業を怠ることはなかった。中学時代は勉強にも力を入れ、成績は上位だったという。

 柔道強豪校の東海大浦安高(浦安市)に進学。東京都葛飾区の自宅から高校まで約50分かけて自転車で通学した。

 「高校の柔道部で鍛えられた。柔道選手として大きく成長することができた」と母校愛を口にする。都内からの自転車通学も足腰の鍛錬につながったようだ。

 柔道一筋の人生だ。「間違ったことをしなければ勝てる競技であり、練習と努力が大切。現役時代に記録をどんどん積み重ねていきたい」と力強く語る。

 自分の体の状態を頭に入れて、一発の力を上げるトレーニングや走り込みにも励む。スタミナと粘り強さには自信を持つ。食事は和食が好きだが、なんでも食べるという。

 来年夏の東京五輪に照準を定め、在籍している東海大大学院を休学した。論文や研究に費やす時間を柔道に向け、集中している。

 大切にしている言葉は「枕戈(ちんか)待旦(たいたん)」。難しい熟語だが、自ら「中国の言葉です。戈(ほこ)を枕にして夜明けを待つ。いつでも戦う準備を怠らないという意味です」と解説する。

 東京・日本武道館で今月25日から開催される世界選手権に日本代表として出場する。

 「外国の強い選手と試合できる格好の舞台です。優勝して弾みをつけたい」と意気込む。

 最後に、東京五輪の目標を聞くと、「もちろん、優勝することです」と頼もしい答えが返ってきた。(塩塚保)

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 東京五輪開幕(来年7月24日)まで残り1年を切った。来年8月25日に開幕する東京パラリンピックと合わせ、大会での活躍を目指す本県関係選手たちの今を追った。

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【プロフィル】ウルフ・アロン

 平成8年生まれ、東京都葛飾区出身。東海大浦安高、東海大卒。了徳寺大職員。得意技は大内刈り。26年全日本ジュニア選手権優勝、30年グランドスラム大阪大会優勝、31年全日本選手権優勝。

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