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【もう一筆】山形よ、もっと奮起せよ

 令和の時代になり、平成を振り返るときがある。バブル崩壊があった平成は、金融ビッグバンやリーマン・ショックを経験。その間、東日本大震災を筆頭に、大きな自然災害にも見舞われた。平成の山形県を考えるとき興味深い調査に出合った。東京商工リサーチがまとめた全国「平成創業の企業」調査。同社保有の全国約345万の企業データベースから元号ごとの創業した企業を、都道府県別でまとめたものだ。

 同調査によると、都道府県別では東京都が55万439社と全体の26・9%を占め、東京都の平成での創業率は73・5%と7割を超えた。平成は東京一極集中で経済活動が行われたことは数字からも示されている。

 かたや、山形県はどうか。平成での創業率は40・8%と全国最下位だった。明治、大正での創業率は全国1位、昭和は全国2位と高いダイナミズムをもっていたはずなのに、である。山形県は鋳物や家具などの伝統工芸に加え、ヨーロッパから近代的な製糸技術を取り入れ繊維工業が発達したが、平成はどうも芳しくない結果なのだ。

 同調査は「伝統的な地場産業が根付く地域ほど相対的に平成(での)創業率は低かった」として山形と同様に山梨、福井、群馬、山口を挙げた。地方創生と声高に叫ばれた動きは、山形では令和に引き継がれた課題でもある。「奮起せよ、山形」だ。(柏崎幸三)

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