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終戦の日 シンガー・ソングライター深谷亮人さん、亡き祖父に曲ささげる 茨城

先の大戦で亡くなった祖父が奉られた碑の前に立つ深谷亮人さん=15日午後、水戸市
先の大戦で亡くなった祖父が奉られた碑の前に立つ深谷亮人さん=15日午後、水戸市

 県護国神社で行われた慰霊祭では、英霊の冥福を祈り、自身が作曲した歌をささげる人がいた。

 シンガー・ソングライターとして活動しているひたちなか市の深谷亮人(あきと)さん(41)は、先の大戦で陸軍軍人だった祖父・実さんを亡くした遺族だ。同神社の佐藤宮司から依頼を受け、「英霊の光」という曲を作った。

 「永久なる祈り…眠れるあなたに…今、逢いたい」。会ったことのない祖父のことを考えながら作った曲を慰霊祭で披露すると、参列者の中には涙する人もいた。

 「子供のころ、祖母がよく祖父の話をしてくれました」と振り返る。実さんは終戦直前の昭和20年8月13日、フィリピンのルソン島で帰らぬ人となった。まだ、30代前半の若さだった。

 戦友と2人で行動していた実さんは、食料がなく、衰弱する苦しみの中で、割腹自殺したという。「あと2日で戦争が終わったのに…」。残された祖母は何度もそう繰り返していた。祖母は「きれい好きな人だったから戦地で、ネズミみたいなものを食べられなかったんだろうね」とも話してくれた。

 運送会社を経営していた実さんは、体調の関係で徴兵は免れていたが、自ら志願して出征した。「経営者だから責任感もあったのだろう」。祖母はそう話していたという。

 「僕は歌に全てを込めます。今はやりたいことができる時代ですから」。令和という新時代、シンガー・ソングライターとして日本を歩く深谷さんは前を向く。

 「おじいちゃんはやりたいことができなかった。僕は自分の歌を歌い続けたい」。深谷さんはつぶやいた。(永井大輔)

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