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戦争体験「孫に伝えたい」 終戦の日 栃木県護国神社で追悼式

戦没者追悼式で黙祷を捧げる参列者ら=15日正午、宇都宮市陽西町の県護国神社
戦没者追悼式で黙祷を捧げる参列者ら=15日正午、宇都宮市陽西町の県護国神社

 終戦から74年を迎えた15日、県戦没者追悼式が県護国神社(宇都宮市陽西町)で営まれた。参列した遺族らはおよそ300人。令和となり、激動の昭和が遠のいていく中で、戦争の記憶を語り伝えたいとの声が参列者から聞かれた。

 炎天下の式典では、福田富一知事らの式辞や舞いの奉納に続き、東京・九段での全国戦没者追悼式の音声が流され、参列者は正午に合わせて1分間黙祷(もくとう)した。時報の直前に雨が落ち始め、天皇陛下のお言葉が終わるまで降り続いた。

 7歳の時に父の又逸さんが旧満州で戦死した池田正夫さん(82)=宇都宮市=は、戦後祖父母に育てられ、苦労して教師になったという。追悼式には60年以上欠かさず足を運んでいる。「昔と比べ遺族もめっきり少なくなったが、元気なうちは参列を続けるつもりだ」と背筋を伸ばした。

 野木町の篠崎繁さん(81)は4歳の時、水兵だった父が南太平洋で戦死した。自身も東京で米軍の空襲下を逃げ惑い、熱風に眉を焦がされた記憶が鮮明に残る。「あの体験は当事者でないとわからないだろう。でも孫には伝えておきたい」と語った。

 国際医療福祉大3年の相馬夏妃さん(21)は、大田原市役所の研修生として初めて参列。曽祖母は戦前世代だが、その戦争体験を耳にしたことはない。「この機会に聞いておこうと思う」と話した。(山沢義徳)

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