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IoTで進化する銘酒造り 熊谷・権田酒造

光ファイバーセンサーで仕込みタンク内部の温度を監視している権田酒造の酒蔵。タンクのそばに監視用のパソコンが置かれている(同社提供)
光ファイバーセンサーで仕込みタンク内部の温度を監視している権田酒造の酒蔵。タンクのそばに監視用のパソコンが置かれている(同社提供)

 社会に浸透しつつあるIoT(モノのインターネット)。その応用は日本酒の醸造分野にも広がっている。約170年の歴史を持つ熊谷市三ケ尻の権田酒造(権田清志社長)では昨年から高精度のセンサーと通信システムを本格的に導入し、発酵過程の温度を常に管理することで、安定した高品質の日本酒を醸造している。杜氏(とうじ)の仕事もこれに合わせて効率がアップし、酒造りの「働き方改革」につながっている。(蔭山実)

 権田酒造の酒蔵に足を運ぶと、10本ほどの仕込み用のタンクが並ぶ。1月下旬から3月にかけて、酒母と麹、蒸米、仕込みの水からなる発酵中の「もろみ」で満たされ、中心と壁面の中間に、天井からつるした棒状の温度センサーが入っている。タンクの脇にはパソコン。センサーから送られる温度変化のデータが折れ線グラフで常時、画面に表示されている。

◆いつでも瞬時に確認

 温度センサーを開発したのは渡辺製作所(さいたま市桜区)。光ファイバーセンサーで、先端の膜が温度の変化で動く際に生じる反射光のずれを温度変化に置き換えている。従来の電気センサーは漏電や停電の恐れがあるほか、定時に手動で測定しても、その間の温度変化は分からない。これに対し、光ファイバーセンサーはいつでも瞬時に測定値を確認できる。

 この技術と連携するのがデータ通信を担うNTT東日本埼玉事業部。無線で端末とつなぎ、外出していても温度変化を監視できる。設定温度を超えると、アラームがメールで届く。品質管理開発担当の権田直仁専務は「この冬、温度が下がらず、アラームが鳴り続けた。すぐに処置し、品質への影響を回避した」と説明する。

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