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【かながわ美の手帖】川崎市市民ミュージアム「妖怪/ヒト ファンタジーからリアルへ」展

「寛永年中豊後肥田ニテ捕候水虎之図」(江戸時代、作者不詳)
「寛永年中豊後肥田ニテ捕候水虎之図」(江戸時代、作者不詳)
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■河童に誘われ辿(たど)る異界と現実の境目

 川崎市市民ミュージアムで開催中の企画展「妖怪/ヒト ファンタジーからリアルへ」。実は同館は30年ほど前に開館したときから河童(かっぱ)像を常設している。その河童君が、本展では仲間(?)の妖怪たちを代表して一番目立つ場所に移動。照れくさそうに観覧者を出迎え、異界と現実の“境界線”へと招き入れている。

◆テレビ草創期

 「寛永年中豊後肥田ニテ捕候水虎之図」。寛永年間(1624~44年)に豊後国肥田(現・大分県日田市)で捕獲された河童の絵図と伝わる。そのそばに河童像。「この絵をモデルにして昭和62年の開館に合わせて作られた。うちの河童ちゃん、いまやスター級のアイドル」と、同館学芸員の古家満葉も河童像の“本格登板”に目を細める。

 河童の伝承は全国各地にある。姿形も多種多様。羽根が生えたもの、四つ足のもの、髪が赤いもの…。制作年不詳の絵図が並ぶが、展示はいきなり昭和に飛ぶ。

 一番有名な河童の登場だ。清水崑(1912~74年)が昭和28年から週刊誌に連載した大人向けの漫画「かっぱ天国」。人間模様を、河童になぞらえて描いた。色っぽい女河童が甲羅を脱いで裸になるなど、斬新。今も日本酒のCMキャラクターとして知られている。妖怪関係資料とともに、漫画コレクションが充実する同館ならではの展示だ。

 続いて「NHKテレビ連続漫画 かっぱ川太郎」(河出書房発行)。これが本展一番の拾い物かもしれない。「かっぱ天国」に先立って、清水が26年から小学生向け新聞に漫画「かっぱ川太郎」を連載した。

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