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【夏の高校野球】宇都宮商3年・高根沢元投手 父と対戦ならずも「悔いなし」

 九回2死一塁。「最後にするものか」と高めの直球に食らいついたが、結果は二ゴロ。最後の夏は終わった。「父が待ってくれていたのに」。エースは肩を落とした。

 父は直前の試合で決勝進出を決めた文星芸大付の高根沢力(つとむ)監督。かつて社会人野球でプレーした父に連れられ、都市対抗野球やプロ野球の試合をよく見に行った。野球を始めたのは自然な流れだった。

 「実力が足りない」と文星芸大付へは進まなかったが、宇都宮商で着実に力をつけ、エースに成長。時には家で父から指導を受けた。「『相手に気持ちで絶対に負けるな』と教えてもらった」。そんな父は、いつしか倒したい目標へと変わっていった。

 「決め球を振ってくれず、あせる気持ちが出てしまった。自分の力不足」。父と交わした「決勝で会おう」という約束は果たせなかったが、「まっすぐで力勝負ができて、悔いはない」と涙は無し。気持ちを強く持つという父からの教えを守った。

 高校野球という舞台での父との“ライバル”関係は終わった。大学、社会人でも野球を続けて「親子で一緒に上を目指したい」。新たな夢が生まれた。(根本和哉)

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