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漁師ら癒やす銭湯復活 気仙沼・みしおね横丁にオープン

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた気仙沼市の魚市場前に26日、トレーラー型の銭湯が開業した。周辺では2年前に唯一の銭湯が廃業して以来、漁師らから復活を待ち望む声があった。遠洋から戻った漁師、市民や観光客を癒やす場を再びつくろうと同市の有志が資金を募り実現した。早速、湯につかった市民らは「最高だね」と楽しんでいた。 (千葉元)

 この日オープンしたトレーラーハウスの商店街「みしおね横丁」に出店したのが「鶴亀の湯・鶴亀食堂」。漁港周辺では130年以上営業を続けていた「亀の湯」があったが、震災の津波で被害を受けた。被災後も漁師や被災者のために営業を続行したが、防潮堤建設に伴うかさ上げ工事のため、平成29年11月に営業を終える。

 銭湯を復活させようと市内の有志らが一般社団法人「歓迎プロデュース」を設立、朝ご飯を食べられる場所も提供しようとクラウドファンディングや寄付を募ることで資金を集め、営業にこぎつけた。

 ◆朝6時から営業

 トレーラーは2棟あり、銭湯はシャワーを8本、4人ほどが入れる浴槽を設けた。浴槽の後ろには同市の夏の風物詩「気仙沼みなとまつり」の様子を描いた絵画が飾られている。

 もう1棟は食堂になっており、同市名物のメカジキの煮物やもつ煮、ハムエッグなどを定食として日替わりで提供する。漁師が陸に戻る時間を意識して、いずれも朝6時から営業する。

 食堂の最初の客となった同市の斉藤貴史さん(46)は「もつ煮がおいしい。名物になるんじゃないですか」と舌鼓を打っていた。銭湯につかった同市の飲食店経営の男性(42)は「漁師にとって必要な施設だと思う。お風呂が大好きなのでちょこちょこ来たい」と満足げに語った。

 ◆末永く交流の場に

 「鶴亀の湯・鶴亀食堂」のある「みしおね横丁」には現在6店舗が出店。定休日が重ならないようにし、毎日いずれかの店舗は営業する。

 銭湯と食堂を運営するメンバーの小野寺紀子さんは「交流の場をつくりたいと頑張ってきた。末永く観光の拠点、交流の場にしたい」と話した。

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