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【夏の高校野球】藤沢工科・田中蓮弥主将 父の背中追い続け

第101回全国高校野球選手権神奈川大会 慶応-藤沢工科 試合中、守備交代でベンチに戻る藤沢工科・田中蓮弥主将(3年)=12日、大和市の大和スタジアム(浅上あゆみ撮影)
第101回全国高校野球選手権神奈川大会 慶応-藤沢工科 試合中、守備交代でベンチに戻る藤沢工科・田中蓮弥主将(3年)=12日、大和市の大和スタジアム(浅上あゆみ撮影)

 五回、1死一、二塁の場面で打席に立った。「父のために、一本打ちたい」。その思いで強振すると、打球はレフトへ。適時打となり、チームに唯一の得点をもたらした。試合には敗れたが、チームにとって一矢を報いた一打となった。

 父の健さんは、平塚学園の中堅手として甲子園出場を果たした元高校球児。小学2年生から始めた野球は、いつも親子二人三脚だった。部活の練習を終えてから、仕事終わりの父と打撃練習に打ち込んだ。「初戦でなんとしても打つ」ことが、この1年間の2人の目標だった。

 実家は土木業を営んでおり、自分もその道に進もうと工業高校に進学。実習ではコンクリート作りや機械の操作などを学ぶ。補習が多く、野球の練習に時間を割くのに苦労した。「遊びたい」と、野球をやめたいと思ったこともあったが、そんなときも「決めるのは自分だよ」と父から優しく声をかけられた。

 「仕事と遊び、メリハリがある人」と父を尊敬する。高校卒業後は実家で一緒に働くが、「地元の草野球チームで野球を続けたい」と話し、これからも父の背中を追って、歩み続ける覚悟だ。(浅上あゆみ)

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