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福岡空港決算 運営権支払い重荷 43億円赤字、旅客数は5年連続最多

決算を発表する福岡国際空港の永竿哲哉社長
決算を発表する福岡国際空港の永竿哲哉社長

 民営化した福岡空港を運営する特別目的会社、福岡国際空港(FIAC)は3日、平成30年度(30年7月~31年3月)の連結決算を発表した。空港運営権取得に関する費用がかさみ、43億円の最終赤字だった。旅客数は5年連続で過去最多を更新した。今後も年間142億円の国への運営権対価の支払いと、成長への投資が経営の重荷となる。黒字化は早くても令和6年度以降を見込む。(九州総局 小沢慶太)

 FIACの決算発表は昨年7月の会社設立後、初めて。売上高にあたる営業収益は154億円だった。国際線旅客の伸びに伴い、免税店の売り上げが好調だった。会社設立前を含むターミナルビル事業の売り上げを通年で比較すると、30年度は329億円で前年度比17%増だった。

 ただ、運営権対価の利息相当額44億円を計上したため、経常損益は94億円の赤字だった。

 FIACは昨年11月、先行してターミナルビルの運営を開始した。滑走路の運営は今年4月からで、今回の決算に、着陸料など空港運営事業の数字は含まれていない。

 令和元年度決算でも最終利益は、65億円の赤字となる見通しだ。主な要因は運営権の対価と大規模な設備投資だ。

 FIACは元年度から30年間、運営権の対価として計4460億円を国に支払う。同社幹部は「分かってはいたが、年間140億円以上も払うのはやっぱり厳しい」と漏らす。

 また、空港の利便性向上に、5年度までの5年間で計約1150億円の設備投資を計画する。商業施設の建設に加え、国内線、国際線のターミナルビル間の移動をしやすくする改良工事などを進める。

 福岡空港の平成30年度の旅客数は、好調なインバウンド(訪日旅行)需要などを背景に、2484万人と過去最多を更新した。この利用者を、いかに収益に結びつけるかが課題となる。

 永竿哲哉社長は記者会見で「当初からマイナスは織り込んでいる。この数字を出発点に前向きに努力していきたい」と話した。

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