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梅農家に転身の元SE、福井・若狭町を盛り上げる

自身の畑で梅を収穫する元SEの伏見勇希さん=福井県若狭町
自身の畑で梅を収穫する元SEの伏見勇希さん=福井県若狭町

 日本海側最大の梅の産地として知られる福井県で、梅農家を営む伏見勇希さん(37)=同県若狭町=は元システムエンジニア(SE)。同町での地域おこし協力隊員の活動を経て昨年、農家になった。高齢化や後継者不足に悩む同地域の梅作りを「若い力で盛り上げたい」と意気込む。

 名勝「三方五湖」を望む山あいにある伏見さんの梅畑で今月、収穫体験イベントが開かれた。収穫するのは県特産の「紅映」。粒が大きく肉厚で、日に当たる部分が赤く染まるのが特徴だ。イベントには、県内外から15人ほどの家族連れなどが参加。梅の木いっぱいの実を楽しそうにもぎ取った。

 宮城県石巻市出身の伏見さんは、勤めていた東京都内の会社で管理職となり、好きなプログラミングの仕事が減ったことを機に平成27年、「全く違う世界で物作りをしてみたい」と、都内で開かれた農業関係の就職イベントに参加。最初に目についた若狭町の「梅農家募集」の文字にひかれ、28年4月、梅農家を手伝う協力隊員として着任した。

 SEとして10年間、パソコンに向かう日々を送っていた伏見さん。しばらくは枝の剪定(せんてい)ばさみや草刈り機などをうまく扱えず、「周囲はあきれ顔だった」。慣れない環境で不安を抱えていたが、1年が過ぎた頃、研修で訪れた農家で食べた自家製の梅ジャムの味に感激し、「自分が育てた梅で作ってみたい」と農家になることを決意。昨年4月に梅畑を譲り受けた。

 収穫した梅の一部を、自宅にある小屋でジャムに加工。甘さ控えめで紅映のうま味が口に広がるジャムは、160グラム入りの瓶詰めで三百数十個が完成し、町内やJR福井駅構内の売店で販売している。今年は約6倍の2000個の生産を見込む。

 「ジャムだけでなく、新商品を考案して、若狭町の梅の魅力を県外にも広めたい」と伏見さん。もぎたての梅を手に抱負を語った。

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