PR

地方 地方

【被災地を歩く】宮城 東松島のパークゴルフ場で機材盗難 オープン直後…地元は落胆

 今年4月にオープンした「矢本海浜緑地パークゴルフ場」(東松島市)で5月、何者かによって機材が盗まれる事件が発生した。東日本大震災で津波被害を受けた同市に活気を与えようと設立された同施設だが、オープンしたばかりの事件発生に、関係者からは落胆の声も。県警石巻署では現在、窃盗事件として捜査している。(塔野岡剛)

 ◆3万人利用見込む

 同ゴルフ場は、東日本大震災で被災した県立都市公園矢本海浜緑地の中に、芝生広場などとともに整備された。市復興都市計画課によると、ゴルフ場は今年の4月1日から供用開始。ゴルフを通した被災地での交流が期待されている。

 ゴルフ場は約8・2ヘクタールの広大な土地に6コース54ホールが設けられ、年間約3万人の利用客を見込んでいる。アクロバットな飛行パフォーマンスで有名な飛行チーム「ブルーインパルス」が所属する航空自衛隊松島基地にもほど近く、パンフレットでも「ブルーインパルスの下で」と呼びかけている。

 一般社団法人「東松島みらいとし機構」が市から指定管理者に選出されて運営。4月26日にはオープニングセレモニーが盛大に行われた。

 ◆被害総額は100万円

 そんなオープンしたばかりの施設で盗まれたのが、シューズに付着した芝や土を洗い落とす「エアコンプレッサー」だった。

 同機構の渥美裕介事務局長によると、盗まれたのはゴルフ場の防犯カメラの映像から5月30日午後7時半ごろ。休憩施設の外側に設置されている防犯カメラを鈍器のようなもので壊し、コンプレッサーのコードを切断して持ち出されていた。

 翌日早朝に出勤した男性支配人が、防犯カメラの画像を確認するモニターに何も写っていないことに気付き、被害が発覚。確認したところ、ゴルフ場の門の鍵も壊されていた。コンプレッサーの重量は約230キロもあり、2台設置されていたうちの1台が盗まれていた。ゴルフ場では石巻署に被害届を提出。被害総額は約100万円に上るという。

 渥美事務局長によると、防犯カメラが壊された3分後には、休憩施設受付に設置されていた別の防犯カメラが車のヘッドライトのような光を捉えていたという。渥美事務局長は「防犯カメラを壊して車で施設に侵入し、3分ほどでコンプレッサーを盗み車で逃走したのではないか」と推測した上で、「オープンしたばかりの出来事だったので残念。今は利用者にも不便をかけてしまっている」と肩を落とした。

 ◆類似事件市内で9件

 石巻署では窃盗事件として付近の防犯カメラなどを捜査するとともに、周辺の夜間パトロールなどを行っている。市では4、5月にかけて市施設から発電機などが盗まれる事件が9件発生していることも発表しており、同署では同一グループによる犯行の可能性もあるとみて捜査を進めている。

 一方で、捜査関係者はゴルフ場での盗品がコンプレッサーだったことについて「発電機が盗まれる事例は過去にもあるが、なぜ今回コンプレッサーが盗まれたのか。そのまま転売するのか、部品の鉄を売るのか…」と首をかしげる。

 渥美事務局長は「(事件発生から)防犯カメラの設置台数を増やすなどの対策は取っており、抑止になる部分はあると思う」とした上で「今回のように壊されてしまうと、防犯にも限界がある。早く犯人を逮捕してほしい」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ