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横一列に7基、平城宮跡に最古の旗竿穴 国家儀式で使用

奈良文化財研究所が作成したイメージ図。第一次大極殿の前面に7基の幢旗が並んでいる(奈良文化財研究所提供)
奈良文化財研究所が作成したイメージ図。第一次大極殿の前面に7基の幢旗が並んでいる(奈良文化財研究所提供)

 平城宮跡(奈良市)第一次大極殿院で過去に見つかった柱穴が、奈良時代前期に国家儀式で使われた旗竿「幢旗(どうき)」を並べた跡である可能性が高まり、奈良文化財研究所が28日、奈文研紀要で報告した。大極殿前面に横一列に7基を並べた最古例と考えられ、儀式の変遷に迫る貴重な資料という。

 幢旗は、天皇が出御する元日朝賀や即位式といった国家儀式を飾るために使われ、中央にカラス、左右に太陽、月を表した宝幢、さらに朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)、青龍(せいりゅう)、玄武(げんぶ)といった四神の旗を並べたとされる。

 奈文研の大沢正吾研究員によると、昭和45年度に実施された発掘調査の遺構図を改めて精査し、7・5メートル間隔で並んでいる5基の穴を確認。大極殿の正面にある穴を基点と考えると、西側にさらに2基があったと想定され、7基が東西に一列に並んでいたと考えられるという。これらは第一次大極殿があった奈良時代前期の遺構とみられる。

 大極殿前面に幢旗7基を一列に並べた例は、奈良時代後期の第二次大極殿院で確認されているが、これをさかのぼる。一方、飛鳥時代の藤原宮跡(奈良県橿原市)では、大極殿院南門前に三角形状に並べていたことが分かっており、配置の変遷過程を知る手がかりとなりそうだ。

 大沢研究員は「幢旗を立てる儀式は藤原宮で成立し、奈良時代前期に横一列に立てる形に定型化したことが明らかになった」と指摘した。

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