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春日部市、移住・定住促進政策に力 子育て世代に照準

 人口減少に歯止めをかけるため、春日部市は子育て世帯に照準を絞った移住・定住促進事業に力を入れている。空き家の活用など各種支援制度の拡充に加え、充実した子育て環境や東京都内へのアクセスの良さなどをアピール。地元が舞台のアニメ「クレヨンしんちゃん」を起用し、県外向けに「春日部」の魅力を発信する冊子も好評で、増刷が決まった。

 移住・定住を促すための支援策の一つが「ふれあい家族住宅購入奨励事業」。親世帯と子供世帯が市内で近くに住んだり、同居したりするために初めて住宅を取得した世帯に、市内の加盟店で使うことができる「共通商品券」を交付しているが、今年度から交付額を最大30万円分に引き上げた。制度は平成23年度からスタートし、累計1078世帯に交付した。

 また、今年度から始めた「空き家リノベーションまちづくり事業」では、制度の利用者のうち、市外から転入し、中学生以下の子供を1人以上扶養している世帯など一定の条件を満たしていれば、最大60万円分の共通商品券を助成する。

 各種支援制度を強化する背景には、市の人口減に対する危機感がある。平成15年以降、緩やかに減少し現在は約23万人。特に25~34歳の子育て世代の市外への転出は突出しており、この世代のてこ入れを図る必要があると判断したからだ。

 市が子育て世代向けに最もアピールする点が保育園などの充実ぶりだ。昨年度に小規模保育施設を増やし、園児の定員を昨年4月よりも345人増の3420人(今年4月時点)とし、待機児童を1ケタまで減らした。来年度も定員を88人増やす見通しだ。市は「こうした取り組みを通じて春日部を選んでもらえるようにし、定住してもらいたい」(政策課)と話している。(岡田浩明)

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 ■オラのおかげだゾ! 市の魅力伝える冊子増刷

 春日部市の魅力を東京、神奈川、千葉の3都県に知ってもらおうと、春日部市が4月に作製した冊子「クレヨンしんちゃんのなるほど春日部マガジン」が人気で、1万部を増刷することになった。子育て世代をターゲットにしていることから、子育てに奮闘するクレヨンしんちゃんの野原一家が登場している。

 冊子は、野原一家や市職員らが登場し、漫画や写真などを交えて、市の子育て環境の良さなどをPR。3万部を作製し、幼稚園や保育園のほか、映画館でクレヨンしんちゃんの上映前に配布した。各種イベントのブースでも配布し、市役所に訪れて取りに来る人もいた結果、品薄状態になったという。

 市のホームページの移住促進のコーナーもアクセス数と訪問者数が昨年に比べて1・4倍に増えるなど、子育て世代を中心に、春日部市への注目が高まっているようだ。

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