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372匹がくも合戦 姶良で熱い戦い

 黄色と黒のしま模様が鮮やかなコガネグモを棒の上で戦わせる伝統の「くも合戦」が、鹿児島県姶良市加治木町であった。県内外の参加者が持ち寄った372匹が繰り広げる熱い攻防=写真=に、観客らは手に汗を握り、大きな歓声を上げた。

 裃姿の行司が見守る中、約60センチの細長い木の棒の上で、雌同士が対戦した。糸を吹き掛けたり、棒から垂れた相手の糸を切って落としたりした方が勝ち。戦わずに逃げるクモに「何やっとるか」と声が飛び、笑いに包まれる一幕もあった。

 義理の息子や孫と参加し、全員が勝利を挙げた鹿児島市の入部貢さん(65)は「祖父の代から参加しており、わが家の一大行事。新たな令和の時代も、大切な伝統として受け継いでいきたい」と話した。

 くも合戦は、1592年の朝鮮出兵に参戦した薩摩の武将・島津義弘が、家来の士気を高めようとしたのが始まりとされ、国の選択無形民俗文化財に指定されている。

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