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車いす用着物で笑顔届ける つくばの業者、レンタルに手応え

 車いすの人も晴れ舞台で着物を-。着物レンタル業を展開する明日櫻(あすさくら)(つくば市天久保)が行っている車いす用着物の貸し出しが、障害者や高齢者から人気を集めている。社長の浅倉早苗さん(55)は「結婚式などで振り袖や留め袖を着たい気持ちは障害者も一緒。お客さんの笑顔が何よりうれしい」と手応えを感じている。(篠崎理)

 ◆きっかけは祖母の一言

 レンタルしている車いす用着物は、浅倉さんが8年前に考案した。きっかけは、特別養護老人ホームに入所し車いす生活を余儀なくされた祖母の一言だった。

 「もう、着物は着られない…」

 暗い顔でつぶやく祖母の姿に「おしゃれだった祖母にもう一度着物を着せて、笑顔を取り戻したい」と強く思った。浅倉さんはリサイクルの着物を購入して研究を重ね、車いす利用者でも着用できる着物が仕上がった。

 「柄もひどく、とんでもない着物で怒られるかと思ったら、祖母は本当に喜んでくれた」

 今では100着以上の振り袖や留め袖のほか、男性用の羽織袴(はかま)も用意している。今年の成人式では25人の障害者が明日櫻の振り袖などを着用した。

 ◆徹底したこだわり

 車いす用の着物は、着る人の負担を減らすことに徹底してこだわって作り上げている。ファスナーやマジックテープを使うことで、座ったり横になったりしたままで脱ぎ着できるようにしたほか、軽量で帯の締め付けもなく、洋服の上からも着ることができる。

 人によって障害の程度は異なるため、徹底した採寸を行い本人と同じ体形のマネキンを作る。着物と一緒に着脱のマニュアルを顧客に渡しているが、希望があればスタッフは全国各地に出向いて着付けを行っているという。

 スタッフたちは、パラリンピックのメダリストやアスリートたちが明日櫻の着物を着て笑顔を振りまく姿にも喜びを感じている。浅倉さんは「一流の選手たちのPR効果で、一人でも多くの人に『私も着たい』と思ってほしい」と期待を込めた。

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