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男鹿半島の定期遊覧船、きょう半世紀ぶり就航 無形遺産の風、断崖美再び

運航記念式典後の試乗会でナマハゲ太鼓に送られる遊覧船「シーバード」=秋田県男鹿市
運航記念式典後の試乗会でナマハゲ太鼓に送られる遊覧船「シーバード」=秋田県男鹿市

 男鹿半島の断崖美を海上から楽しむ定期遊覧船が、14日から半世紀ぶりに就航する。古くからの日本海圏交流が縁で、男鹿市観光協会が新潟県粟島浦村から観光船を無償で譲り受けて整備し、JR東日本とも提携して観光コースの目玉にしたい構えだ。東北6県で断崖美を楽しめる遊覧船がなかったのは秋田県だけだったこともあり、今回の就航でそろい踏みとなった。(八並朋昌)

◆ナマハゲをイメージ

 就航するのは「男鹿半島観光遊覧船シーバード」(13トン、乗客定員67人)。昭和58年に進水し、山形県境に近い新潟県沖の日本海に浮かぶ粟島の同村が昨年まで観光船として同じ船名で運航してきた。今回の就航に際し、白い船体両側にナマハゲをイメージした赤いイラストを大きく描いた。

 男鹿半島の西海岸は、偏西風や日本海の荒波などの影響を受けて帆掛島、ゴジラ岩、舞台島、大桟橋(だいさんきょう)、孔雀(こうじゃく)の窟(いわや)などの奇岩や断崖が連なる。また、門前大滝や白糸の滝に加え、ナマハゲのもととなる鬼が一晩で999段の石段を積み上げたと伝えられる五社堂も有名。そのほかにも寺社や史跡が多く点在する。

◆秋田観光の弾みに

 昭和40年代まで西海岸をめぐる定期遊覧船は運航されていたが、観光道路の開通や団体旅行の減少などで利用者が減り、廃業したままだった。しかし、近年は個人旅行の多様化で断崖美を楽しむ海上遊覧船が人気に。昨年には「男鹿のナマハゲ」がユネスコ無形文化遺産に登録され、JR東日本秋田支社が遊覧船復活を働きかけたこともあり、今年度の試験運航が実現した。

 9日に行われた運航記念式典で男鹿市の菅原広二市長は「能登からは佐渡が、佐渡からは粟島、粟島からは飛島、飛島からは男鹿が見えるといわれ、日本海地域に古くから交流があった縁で船を提供いただいた。来年以降も定着させて秋田観光の大きな弾みにしたい」と意気込みを語った。

 運航はJR男鹿線男鹿駅徒歩5分の船川港乗り場から10月28日までの金、土、日、月曜日と祝日。1時間半から1時間50分で大人千~2千円。問い合わせは男鹿遊覧透視船(0185・38・2050)。

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