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運転中の体調急変急増 東北6県事業用車 死亡も6人

 東北運輸局は、平成30年の東北6県における事業用自動車(バス、ハイヤー・タクシー、トラック)が関わった事故の発生状況の速報値をまとめた。それによると、運転中にドライバーの体調が急変し、運転不能に陥った事例が前年比で61%増加して29件にのぼり、うち6件は脳疾患や心疾患などで運転手が死亡していたことが分かった。ドライバーの高齢化が進む中、運転者の健康状態を把握する対策など、事故防止に向けた企業努力が求められそうだ。

 ◆9件が事故に発展

 運輸局によると、29件の内訳はバス12件▽タクシー1件▽トラック16件。運転手の年代は20代1人▽30代2人▽40代9人▽50代7人▽60代9人▽70代1人-となった。運転不能に陥った29件のうち、9件が事故に発展。バスの運転手が意識を失い、看板に衝突する事故などもあったという。

 運転手が死亡した6件はバスが3件(50代1人、60代2人)で、トラック3件(40、50、60代が1人ずつ)。この中には、トラックを運転中に意識を失い、反対車線を越えて歩道で停止、搬送先の病院で死亡が確認されるなど、ひとつ間違えば大事故につながるケースもあった。他の5件は、車両が停止中に発症していた。

 ◆早期発見を求める

 国土交通省では昨年2月、運転中に脳血管疾患を発症した場合、意識障害などで重大事故を引き起こす可能性が高いとして、自動車運送事業者に対して運転者の疾病の早期発見や対処を求めるガイドラインを策定。脳検診の活用や職場環境の整備などを求めている。国交省では心臓疾患対策ガイドライン(仮称)の策定も検討している。

 事業用自動車の運転者が起こした重大事故(国交省への報告が必要な事故)については、前年比1件減の159件、死者は前年と同じ32人だった。しかし、32人の死者のうち、歩行者や自転車をはねた事故の死者が前年の10人から17人に急増。重大事故の死者の半数以上を占めていたことが判明した。東北運輸局では「今後、細かい分析を行いたい」(自動車技術安全部)としている。

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