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栃木県産イチゴの輸出額16倍 30年度 東南アジアで人気拡大

 平成30年度の県産農産物の輸出額のうち、イチゴは前年度比16・6倍の6300万円と、大幅に増加したことが県のまとめでわかった。「東南アジアを中心とした販売促進活動が功を奏した」(福田富一知事)という。栃木を象徴する果物の押し上げ効果により、農産物全体の輸出額も前年度比で21%増、3億6900万円まで伸び、初めて3億円を突破した前年度を大きく上回って過去最高となった。 (山沢義徳)

 イチゴの輸出が特に増えた先はタイだ。前年度は100万円程度だったが、30年度は4600万円と、一気に伸長した。県農政部は「これまで取り組んできた販促活動に加え、訪日客が栃木でイチゴ狩りなどを楽しみ、おいしさに気付いたことが大きい」とみる。

 昨年、タイから県内を訪れた観光客数は約1万4千人。会員制交流サイト(SNS)などを通じて情報が拡散され県産イチゴの人気が高まり、現地の日系スーパーも取り扱いを増やしているという。

 その他の品目では、コメが4500万円に倍増。県内の精米工場が昨秋、米国の衛生認証を取得したことが追い風となった。

 ナシも、香港が東京電力福島第1原発事故を受けてとってきた輸入規制を緩和したことから36%増、1700万円に伸びた。

 一方、輸出額1位の牛肉は1億6600万円と前年度比3%減だった。ただ、県畜産公社が芳賀町で来年4月に稼働させる新しい食肉センターは、米国や欧州連合(EU)の厳しい衛生基準をクリアしており「今後の輸出増に役立つ」(福田知事)と期待が集まっている。

 サツキを中心とする花卉(かき)は19%減、7900万円に落ち込んだ。EU向けが伸長した一方、中国の景気減速が響いたとみられる。

 輸出拡大へ向け県は、今年度予算に6千万円を計上し、イチゴやナシの品質向上などに取り組む。年間輸出額4億円の大台を目指し、米国やアラブ首長国連邦での販促活動も行う。

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