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多目的ヘリ365日体制、浜通りの救急搬送強化 福島県ふたば医療センター付属病院

 県は、県ふたば医療センター付属病院(富岡町)に昨年10月に導入した「多目的医療用ヘリコプター」(6人乗り)の運航を、1日から365日体制で行う。従来は原則として平日のみの運用だったが、休日も平日同様、同病院にヘリが待機。患者の搬送に備え、浜通りの救急医療体制の強化を図る。

 ドクターヘリが、生命の危険が切迫した重症患者を運ぶのに対し、多目的医療用ヘリはドクターヘリの搬送対象ではないものの、転院などが必要な患者を運ぶ。公立病院に導入されたのは全国初で、年間予算は2億6千万円。浜通りから中通りへの救急搬送では救急車で2時間程度かかるケースもあるが、多目的医療用ヘリを使えば15分ほどで搬送できるという。

 導入から半年間の搬送件数は42件で、脳梗塞の患者の救急搬送が円滑に行われた事例などがあった。県病院経営課の椎名勉主幹は「(搬送件数は)想定より少なかったが、消防や医療機関に認知され要請は増えている」と指摘する。導入以降は休日にも搬送要請があったことから、県は一定のニーズがあると判断。365日の運用に踏み切った。

 県ふたば医療センター付属病院は、東京電力福島第1原子力発電所事故で住民の多くが帰還できず、地域の再生が続く双葉地方の2次救急医療の拠点として昨年開業した。多目的医療用ヘリは県立医科大(福島市)の格納庫から毎朝、同病院のヘリポートに回送。午前9時ごろから日没近くまで待機する。ただ、ヘリは有視界飛行を行うため雲が低い場合などは飛ぶことができず、待機できない日もあるという。

 出動の際はパイロットと整備士に加え、医師と看護師が1人ずつ同乗し、患者搬送に向かう。現在、県内で離着陸可能な場所は浜通りに13カ所、中通りに9カ所、会津に3カ所、計25カ所ある。

 県では「確実に飛ぶ機会は増えるはず。一人でも多く急を要する患者を運び、救急医療の充実につなげたい」(椎名主幹)としている。

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