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地酒で「酒かすサバ」長門市で養殖試験 「酒のさかな」ブランド化へ

山口県水産研究センターの水槽で養殖されているサバ=山口県長門市
山口県水産研究センターの水槽で養殖されているサバ=山口県長門市

 山口県が養殖魚のブランド化に向け、サバの餌に地酒の酒かすを使った養殖に挑戦している。令和3(2021)年度の実用化を目指し、魚種にウマヅラハギやアユなどを加えて「やまぐちほろ酔いシリーズ」として売り出したい考えだ。県の担当者は「養殖業の活性化につながれば」と期待している。

 同県長門市の青海島にある県水産研究センター外海研究部。青く透き通った日本海に臨む施設の一室に所狭しと並べられた三つの水槽で、計約90匹のサバが元気よく泳いでいた。

 日本酒の消費量が全国的に伸び悩む中、出荷量が11年連続で増えている山口県の強みを生かそうと、県水産振興課が酒かすを活用した養殖を発案。4月下旬から養殖試験を開始した。

 酒かすは県酒造組合の協力で県内10社の酒蔵から安く提供を受けた。魚粉に混ぜて与え、身の成分や香りを分析し、サバの成長に最適な量を解明する。県によると、アミノ酸などの栄養価が高く、うま味が強くなることが期待される。

 また、定置網などに掛かった市場価格の安い小さなサバを養殖場で飼育し、出荷することも検討している。県の担当者は「安い魚もブランド化でき、酒かすを使うことで費用の約7割を占める餌代も節約できる」と話す。

 酒かすを餌に使ったサバの養殖は福井県小浜市で取り組みが進んでおり、既に「よっぱらいサバ」として出荷されている。小浜市によると「臭みがない」「甘みがある」と好評だ。

 山口県の担当者は「日本酒が有名な山口ならではのブランド開発を成功させたい。飲食店に提供できるようになった際には、ぜひほろ酔いサバを酒のさかなに、ほろ酔いになってほしい」と意気込んでいる。

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