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室町の名刀「勝光」初公開 那須与一伝承館で「下野ゆかりの刀」展 栃木

那須与一伝承館で開かれているテーマ展「下野ゆかりの刀-市内所在の刀剣と名刀-」=大田原市南金丸
那須与一伝承館で開かれているテーマ展「下野ゆかりの刀-市内所在の刀剣と名刀-」=大田原市南金丸

 源平合戦で弓の名手として名をはせた那須与一の太刀や、黒羽藩主の大関家に伝来する名刀などを紹介するテーマ展「下野ゆかりの刀-市内所在の刀剣と名刀-」が那須与一伝承館(大田原市南金丸)で開かれている。6月23日まで。初公開作品も多く、刀剣ファンにとって見応えのある展示となっている。(伊沢利幸)

 太刀や短刀、脇差、なぎなた、やりなど計25点を展示。那須家伝来の太刀「成高(なりたか)」(国指定重要文化財、同館寄託)は平安~鎌倉時代に活躍した古備前派の刀工、成高の作。与一が屋島の戦い(1185年)で身に付けていたと伝えられる。当時の様子を今に伝える太刀の外装「拵(こしらえ)」も現存。江戸時代には徳川8代将軍、吉宗が上覧したといわれる。

 同市ゆかりの刀剣では、黒羽藩主、大関家に伝わった刀や同藩お抱えの鍛冶による短刀やなぎなた、金工師の鐔(つば)などが展示されている。特に刀「勝光(かつみつ)」は初公開。室町時代後期に活躍した長船派の刀工、勝光の作刀で、代々藩主が受け継いできた。勝光は室町幕府9代将軍の足利義尚の御前で鍛刀したことで知られる。

 このほか、江戸時代中期に活躍した刀工、安定(やすさだ)や虎徹(こてつ)の刀、徳川将軍家に伝わる短刀なども展示。虎徹に影響を与えた安定は幕末に人気が集中し、新選組の沖田総司も安定の作品を愛用していたという。虎徹は甲冑(かっちゅう)師だったが、50歳のころ、刀鍛冶に転じ、切り味が鋭い刀に定評があった。一方で偽物も多く、新選組の近藤勇の愛刀は偽作だったとされる。

 同館の重藤智彬(ともあき)主任学芸員(27)は「全国的にも有名な刀工の作品も展示している。初公開の作品も多く、この機会にぜひ見てほしい」と話している。

 6月9日には展示解説を予定。問い合わせは同館(0287・20・0220)。

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