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登米市の贈収賄事件 議会が指摘、調査でも見抜けず 贈賄側、3年間で受注急増

 登米市が執行した公共工事の入札をめぐり、加重収賄などの容疑で同市石越総合支所市民課長、小野寺友生容疑者(56)が逮捕された事件を受け、熊谷盛広市長は15日、市役所で記者会見を行い、「慚愧(ざんき)に堪えない思い。市民の信頼を大きく損ねる事態となり、おわび申し上げる」などと謝罪した。事件の舞台となった公共工事の入札は市議会でも以前から問題視。市でも調査を実施していたが、結果的に不正を見抜けず、関係者の間に動揺が広がった。

 小野寺容疑者の逮捕容疑は、昨年2月15日に同市が執行した児童館新築工事の条件付き一般競争入札で、最低制限価格を算出する際の基準となる設計価格を業者に教え、見返りに業者から現金50万円を受け取ったなどとしている。小野寺容疑者は当時、同市建設部で営繕課長を務めていた。県警では、登米市の建設会社「共立」社長の鈴木久也容疑者(63)ら2人も贈賄や公競売入札妨害の疑いで逮捕。小野寺容疑者らは15日、送検された。

 この日の会見に出席した同市の中津川源正総務部長によると、今回の公共工事をめぐっては、最低制限価格と落札金額が同額だったことに複数の市議が違和感を持ち、平成30年3月の市議会でも取り上げられた。市でも営繕課の職員らに聞き取り調査を実施。業者から価格について問い合わせがなかったかを聞かれた小野寺容疑者は、調査に対して「なかった」と返答していたという。

 同市の発表によると、小野寺容疑者が営繕課長だった27~29年の3年間で、「共立」が請け負った同市の工事は計11件。それまでの2年間は計4件にとどまっており、小野寺容疑者の課長就任から件数が増加していた。

 同市石越総合支所の加藤勤支所長によると、小野寺容疑者は今年4月から同支所に市民課長として着任。仕事ぶりに問題はなかったが、8日に「体調が悪いので休ませてほしい」と家族から電話があり、欠勤していたという。加藤支所長は「職員への声かけなど熱心な仕事ぶりだった。驚いている」と困惑した様子で語った。

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