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【しずおか・このひと】ホットスプリングス社長・永井宏樹さん(36) 光線銃でサバゲー世界に新風

 戦闘を模したサバイバルゲーム(サバゲー)の世界を一層盛り上げる「光線銃」メーカーとしてだけでなく、技術を活用したさまざまなビジネスアイデアの実現に向けて邁進(まいしん)するホットスプリングス(静岡市駿河区)の永井宏樹社長(36)。駿河湾を望む温泉施設「すんぷ夢ひろば」内にサバゲー施設と本社を構え、世界に向けたビジネス展開を視野に、着実に歩みを進める。(那須慎一)

 --自衛官を辞め、起業したきっかけは

 「日本が大好きで、国に貢献をしたいとの思いで高校を卒業後、陸上自衛隊に入隊しました。ただ、前線で活動する戦闘職種に就きたかったものの、レーダーや通信技術などに詳しかったことで後方支援チームが長くなり、もともと大学進学も望んでいたことから、思い切って自衛隊を辞め、24歳で静岡大学に入学しました。このとき、私自身の80歳までの人生設計をまとめ、最終目標は『みんなを幸せにし、宇宙旅行に連れて行くこと』に設定しました」

 「大学卒業後、多くの経営者に会え、人脈が広がるのではとリクルートに入社し、その後、陸自の隊員向けの装備品提供など困りごとを解決する会社で起業しました。ただ、男性隊員から『女性との出会いの場がほしい』との声が多く寄せられ、専門性が生かせ、真面目な隊員でも参加しやすいサバゲーによる婚活パーティーを企画しました。もっとも、着飾ってきた女性陣には服が汚れる、などの理由で不評でした」

 --発想の転換が必要になった

 「このとき、起業家仲間で、後に当社の取締役に就任する岡本充弘氏が、『赤外線の銃をゼロから作ったのだけど遊んでみて』と提供され、安全に遊べることを前面に出し、清水のエスパルスドリームプラザなどでイベントを行うことで認知度が高まりました。そうしたタイミングで、現在の本社とサバゲー会場があるすんぷ夢広場の方から、空いていたスペースを活用し『サバゲーでにぎわいを創出してほしい』と打診があり、本格的に事業化することにしました」

 --社名はどのような意味があるか

 「すんぷ夢ひろばの運営企業である大江戸温泉物語への感謝と、(事業の)源泉を掘り当てたい、との思いから温泉を意味するホットスプリングスとしました」

 --事業は順調か

 「光線銃メーカーであり、ノウハウを生かしたメンテナンスなども対応できる強みで差別化を図ることができています。既に遊園地などで4件ほどの実績を持ち、昨年度にようやく黒字化を果たすことができました」

 --光線銃の技術を応用し、別の用途開発も進む

 「『カンコネ』と呼ぶものです。これは、例えば、ライブイベントなどで来場者が光線を受けると光る大きなバッジのようなグッズを購入し胸元につけます。ライブ中、アーティストが光線銃で客に向かって光線を撃つと、反応した客のみバッジが音とともに光る仕組みです。200メートル四方まで光線が届くため、大きなライブ会場でも十分対応でき、離れた観客でもアーティストとの一体感を楽しめます。このバッジにはアーティストのメッセージなどがあらかじめいくつか収録されていて、帰宅後も好きな人の声をいつでも聞けるとあって好評をいただいています。まだ、導入費用が高めですが、量産できればかなり安価に抑えられます」

 --今後、どのように事業を進めていきたいか

 「社員、お客さまを問わず『人をワクワクさせたい』という思いは変わらずにいきたいです。自社の製品により家族の会話が生まれる、そんな会社を目指していきます。今年12月の年度末までには2人程度社員を増やし、現在のビジネスモデルを国内外に拡大したいですね」

                   ◇

【プロフィル】永井宏樹

 ながい・ひろき 昭和58年4月21日生まれ。高校卒業後、陸上自衛隊入隊。除隊後、静岡大人文学部入学。平成27年1月、ホットスプリングスを創業し、現職就任。光線銃を活用したサバイバルゲームの運営、提案のほか、光線銃技術を活用したビジネスモデルの構築を図る。長泉町出身。

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