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【令和に誕生】山形県総合文化芸術館 県民に愛される施設に

 山形県の文化・芸術活動の新たな拠点となる「山形県総合文化芸術館」が12月、山形市双葉町のJR山形駅西口にプレオープンする。区画整理事業が進むJR山形駅西口のメイン施設となる同館は、文化芸術活動の裾野を広げるための施設としても期待される。

 「県総合文化芸術館」は昭和37年開館の「やまぎんホール」(山形県県民会館、山形市七日町)の老朽化に伴い、周囲からの「新たな文化施設の設置を」といった後押しも受けながら、平成30年から総事業費148億円をかけて建設工事が始まった。

 地上5階、地下1階で、延べ床面積は約1万6千平方メートル。3層構造のメインの大ホールに客席2001席を備え、県内随一の規模を誇る。大ホールは客席のいすにもこだわっており、県産スギ材を使用していることで知られる老舗の家具メーカー「天童木工」(天童市)が制作。いすの布地は、県内に伝わる刺繍(ししゅう)技法の一つである「庄内刺し子柄」を生かした米沢織を用いている。

 ◆35市町村の特産品

 1階ロビーの壁の一部には、釘をいっさい使わずに木と木を緻密に組み合わせた「山形組子(くみこ)」と呼ばれる組子細工を使用。さらに、最上川をデザインしたじゅうたんも敷き詰められている。そのほかにも、館内には県内35市町村の特産品を販売するショップが入るほか、県産品や県産酒が飲食できるエリアも開設。「山形県の魅力を発信する場にしたい」(県県民文化スポーツ課)という。

 舞台の全幅は57メートルにもおよび、現行のやまぎんホール(開口21メートル、奥行き11メートル)より大幅に大きくなったことで人気歌手によるライブなどにも対応が可能になった。幅22メートル、高さ13メートルを誇る緞帳(どんちょう)は山形市出身の世界的工業デザイナー、奥山清行氏がデザイン。県花の「紅花」をモチーフに182色の糸で県の過去、現在、未来をイメージした。

 ◆ホール利用料 高い?

 ただ、利用者にとって気がかりなのが、大ホールの「利用料」だ。現行の2倍近くになる予定で、これまで施設を利用していた県内の公立中学校、高校からは「使用料が高くなるのは困る」といった意見も出ている。県西口拠点施設整備準備室では「現県民会館の利用料をもとに、新しい機能や利便性が向上したことから算定した適切な利用料金」としている。

 肝心のこけら落としは、令和2年3月の予定。「令和」に誕生する県総合文化芸術館が、県民に愛される施設になれるか注目される。(柏崎幸三)

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