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ホーランエンヤは夏? 最古の古文書に「7月」 松江歴史館で公開

 松江市の大橋川周辺を舞台として10年に1度開催される日本三大船神事の一つ「ホーランエンヤ」が、実際に行われたことを示すものでは最古の古文書が見つかり、同市殿町の松江歴史館で公開されている。1760年6月(旧暦)の日付があり、当時は今の5月開催ではなく、7月にしていたことが判明。専門家は「なぜ、夏から春に開催が変わったのかは謎」と話している。

 ちょうど今年が開催年にあたり、5月18、22、26日に予定されているホーランエンヤは、豊作祈願を起源とし、約370年の歴史を誇る水上神事。神輿船の先導などを行う「櫂伝馬船(かいでんません)」の上で、華やかな時代衣装に身を包んだ踊り手が披露する「櫂伝馬踊り」が、祭りの最大の見どころ。約100隻の大船団による華麗な水上絵巻が展開される。

 見つかったのは、同市の普門院に残されていた古文書。1760年6月9日(旧暦)、寺社町奉行が普門院に出した書状で、「御城内稲荷を万度祓のため芦高神社(現在の阿太加夜神社)で執り行いたいと社司から願いがありました。自由に行うよう伝えたところ、芦高神社へ勧請したいとの申し出があり、その通り聞き届けた」などと記されている。寺社町奉行が、(ホーランエンヤについての)神事を同神社で行うことを認め、普門院に伝えたもの。神事の開催日は6月19日としていた。

 これまで、ホーランエンヤが開催されたことを示す古文書は、江戸時代後期のものが多く、1828年の古文書が最古とされていた。今回の書状発見によって、さらに約70年さかのぼる神事の開催状況が確認され、神事の主体が松江藩ではなく芦高神社で、開催月も現在より2カ月遅い7月だったことがわかった。

 松江歴史館の新庄正典・主任学芸員は「約70年の間に開催の時期が2カ月早まったのは確かだが、その経緯や理由については謎もある」と話している。

 今回見つかった古文書は、同館基本展示室で6月19日まで展示している。

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 今年のホーランエンヤは5月18日が「渡御祭」。午前9時20分に船団が集合し、同10時5分から「櫂伝馬踊り」がスタート。22日は東へ約10キロ離れた同市東出雲町の阿太加夜神社周辺で「中日祭」。最終日の26日は「還御祭」で、出発地へ戻る途中でも「櫂伝馬踊り」が披露される。

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