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「食品ロス」に商機 西日本シティ銀と佐川など「もったいない」事業に参入

 西日本シティ銀行と佐川急便、インターネット通販のオークファンの子会社は、融資先の中小企業が抱える売れ残った加工食品や日用品などを、ネットで再販するサービスを始めた。「もったいない」と思う消費者心理を捉え、社会問題化している食品の大量廃棄などを減らすビジネスとして、注目を集める。

 新サービスは佐川が提案した。オークファン側は、賞味期限間近の缶詰や菓子などの加工食品、化粧品といった日用品を通常価格より安く仕入れ、サイト「Otameshi(オタメシ)」などで割安な価格で販売する。

 西日本シティ銀行は、在庫が重荷になっている融資先をオークファンに紹介する。商品の買い取りが成立すれば手数料を得る。佐川は、売れ残り商品の集荷とネット通販での購入者への配送を担う。

 品質に問題がないのに廃棄される商品在庫は、国内で年間22兆円に上るとのデータもある。特に、安全に食べられるのに廃棄される「食品ロス」が注目されるようになった。典型が2月の節分で食べる恵方巻きだ。政府は今年、需要に見合った販売をするよう、業界に要請した。

 さらに政府は、困窮家庭に食品を寄付するフードバンクと呼ばれる活動を支援する。食べ残しなどのくずを、飼料や肥料にする取り組みも促進している。メーカーも、賞味期限延長などの対応をとる。

 ただ、こうした活動に対して、企業側には心理的な壁がある。転売や不法投棄が行われた場合、企業の信用低下につながりかねないからだ。

 今回のネット再販がビジネスとして軌道に乗れば、在庫問題を解決する突破口になり得る。

 地方銀行にもメリットがある。

 金融機関は超低金利で、本業の貸し出しでの利ざや縮小に苦しむ。今回のような顧客同士を引き合わせて手数料を稼ぐ事業は、新たな収益源として成長が期待されている。

 他の地方銀行との提携も視野に入れており、サービスが各地に広がる可能性がある。

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