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平安京遷都以前の京都を知って 市考古資料館で古代寺院テーマに特別展    

北野廃寺から出土した仏像の頭部
北野廃寺から出土した仏像の頭部
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 平安京遷都以前の京都に存在していた古代寺院をテーマにした特別展「京都の飛鳥・白鳳寺院」が、京都市上京区の市考古資料館で開かれている。奈良・平城京に近いながらも当時あまり知られていなかった遷都以前の世界を、当時の在地豪族らが建てた16の寺院跡から出土した約500点の遺物や復元イラストを通して紹介している。6月23日まで。

 遷都以前の京都は文化の後進地だった。しかし、そんな中でも現在の北野白梅町周辺(京都市上京区)で見つかった北野廃寺から、蘇我氏が6世紀後半、奈良・飛鳥に建てた国内初の本格寺院「飛鳥寺」と同じ形の瓦を持った遺構が出るなど、比較的早い時期から寺院が建てられていたことが確認されている。

 その代表格が7世紀初頭に建立された北野廃寺と、聖徳太子との関係が深い秦氏が建てた広隆寺旧境内(右京区)。今回の展示では両寺の瓦片や北野廃寺から出土した粘土などで造られた仏像(塑像)の頭部なども紹介している。

 また仏教を独占して強大な権力を誇った蘇我蝦夷・入鹿親子が大化の改新で殺害された直後、仏教を国家統制の手段とした朝廷が全国に寺院造営を奨励。これを機に京都でも多くの寺院が建てられるようになった。それが北白川廃寺(左京区)や「八坂の塔」で知られる法観寺旧境内(東山区)▽大宅廃寺(山科区)▽樫原廃寺(西京区)-など。八坂の塔の中央を通る心柱を支える心礎は創建当初のままだ。

 今回の展示では、大宅廃寺跡で確認されている塔の頂上を飾った相輪や水煙の破片、法観寺から出土したタイル状の仏像「●仏(せんぶつ)」の破片などを並べている。また昨年、右京区京北町で実施された周山廃寺の調査成果も紹介されている。

 このほか各寺院が岩倉や西賀茂などで操業していた複数の瓦窯から供給を受けていたことが分かる内容になっている。

 同資料館は「平安京以前の京都では秦氏ら有力氏族が競って寺院を建てながらその多くが未完成に終わるなど、先進地の奈良や飛鳥と違った様子を遺物などを通して感じてほしい」と話している。入館無料。月曜休館(月曜が祝・休日の場合は翌日休館)。

●=土へんに専の旧字

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