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薪ボイラーでキクラゲ栽培 森林保全と雇用増、名張で「一石三鳥」

 名張市のNPO法人(特定非営利活動法人)「赤目の里山を育てる会」と錦生自治協議会などは共同で、伐採木を燃料とする薪ボイラーを使って1年を通じたキクラゲの栽培に取り組んでいる。適度な伐採による森林保全と伐採木の有効活用が狙いで、福祉作業所の雇用も生み出している。先月末から本格的に収穫が始まり、年間約6トンの出荷を見込んでいる。

 育てる会は平成8年に発足し、これまでに約30ヘクタールで里山保全の活動を続けてきた。国内だけでなくベルギーや米国、ロシアなど海外のボランティアら延べ約2万人が活動に参加。福祉施設の「赤目の森作業所」の利用者は、伐採木を利用したシイタケやシメジなどの栽培、出荷などに携わってきた。

 キクラゲの栽培は夏だけ行っていたが、昨年7月から薪ボイラーと栽培室(約16平方メートル)を設置。コナラやクヌギなど近隣の伐採木を燃料にし、栽培室は季節にかかわらず室温25~30度、湿度100%を維持している。2月末に入れた菌床が3月末から収穫できるようになり、主に伊賀地域のスーパーや直売所などで1パック(70~80グラム)220円で販売されている。

 育てる会の伊井野雄二理事長(64)は「自然保全とエネルギー循環の両立だけでなく、多くの人が関わることで地域振興にもつながる持続可能なシステムモデルとなれば」と話している。

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