PR

地方 地方

【ミュージアム】駒形十吉記念美術館(長岡市) 「しだれ桜」など厳選40点

 著名な美術品コレクターとして知られる実業家の駒形十吉(1901~99年)。故郷、長岡市の駒形十吉記念美術館では、没後20年を記念した「駒形コレクションを辿(たど)る」展が開かれており、希代の芸術家たちの貴重な作品の数々を見ることができる。

 駒形は明治34年、同市で生を受けた。20代後半の昭和3年には、北越産業無尽(現・大光銀行)の創設支配人として再建に携わり、21年には長岡商工会議所会頭に就任。後年はNST(新潟総合テレビ)社長を務めるなど、地域経済の発展に力を尽くした。

 一方で、美術に関心があった駒形は多くの芸術家たちと親交を結び、美術品の収集も精力的に行った。39年には、国内初の「現代美術館」となる私設美術館「長岡現代美術館」を開設。自身が約30年にわたって集めた日本近代洋画などの作品群「大光コレクション」を公開する。しかし、大光相互銀行(当時)の経営上の問題などから、同美術館は54年に閉館し、多くの大光コレクションも散逸してしまった。

 駒形十吉記念美術館では、駒形が残した約400点の美術品を収蔵。今回は、その中から選び抜かれた絵画など約40点の美術品を見ることができる。

 日本画家では、平山郁夫や加山又造、洋画家では梅原龍三郎や香月泰男など、そうそうたるメンバーの作品が並ぶ。特に、月夜の中でしだれ桜の大樹が咲きほこる加山又造の「しだれ桜」は幻想的な大作で、少し遠くから見ると、桜の花びらが妖しく光を発しているようにも見える。春を迎えた今の季節にぴったりの絵だ。

 同館学芸員の高石真理子さんは「駒形十吉が若いときからコレクションしたいろいろな作品を見ることができる。コレクションの変遷をみながら、作品の一点一点の魅力を感じてほしい」と話した。(太田泰)

                    ◇

 ■駒形十吉記念美術館 長岡市今朝白2の1の4。JR長岡駅から徒歩で約10分。開館時間は午前10時~午後5時。休館日は月曜など。観覧料は一般500円、大学・高校生300円、中・小学生100円。問い合わせは同館(0258・35・6111)。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ