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【統一地方選】吾妻郡区、今回は激戦に 現職2人に元町長が挑む

 統一地方選前半戦の県議選(7日投開票)告示後の日曜日となった31日、選挙戦に突入した12選挙区では、立候補者が選挙区内を駆け回り支持を訴えた。吾妻郡区(定数2)では平成19年から、東吾妻町など郡東部を地盤とする南波和憲氏(71)と、草津町など郡西部が地元の萩原渉氏(65)の自民現職2人が票を分け合ってきたが、今回は郡東部から元中之条町長の無所属新人、入内島道隆氏(56)が立候補。一転して、激戦区となっている。 (糸魚川千尋、椎名高志、橋爪一彦)

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 ■南波陣営

 郡東部を地盤とする南波氏は、郡西部での本格的な選挙戦を開始。八ツ場ダム建設に伴い移転した長野原町の川原湯温泉では「ダム後の開発を始めなければならない時代を迎えた。観光の目玉として地域を新しく発展させたい」と声を高めた。

 嬬恋村や草津町でも遊説と街頭演説を続け、選挙カーから「また力添えをお願いします」と呼びかけた。

 中之条町出身の入内島氏とは因縁がある。

 南波氏は小渕恵三元首相、優子衆院議員の親子を支えてきた「大番頭」だが、16年の中之条町長選で現職だった小渕元首相の兄、光平氏を破り、初当選したのが入内島氏だ。

 入内島氏は、7月の知事選へのくら替え出馬を表明した山本一太参院議員とも親しく、ある事情通は「今回の選挙の構図を『小渕VS山本』と評する人もいる」と話す。

 南波氏陣営の選挙事務長に就いた中之条町の伊能正夫現町長は「『中之条から県議を』という声も強い。中之条が最大の激戦区となる」とみる。

 ■入内島陣営

 入内島氏は、地元の郡東部を自転車で回った。

 午前中は町長時代に建設した町ふるさと交流センター「つむじ」で街頭演説。「30年後には吾妻郡の全ての町村で人口が半分以下になる。ぜひ私に過疎問題に取り組む機会を与えてほしい」と訴えた。

 陣営の合言葉は「過疎との戦い」。医療など生活基盤の充実のほか、山間部を世界基準の観光リゾートに変える「ツェルマット化」を政策に掲げる。

 入内島氏は「聞いたことのあるものではなく、住民が驚くような新しい政策を掲げるのが狙いだ」と説明する。

 町長時代の人脈もフル活用。郡内の町村長経験者らが陣営幹部として支える。選挙事務所は地元・中之条町ではなく、南波氏の地盤の東吾妻町に構える。

 「まずは顔を覚えてもらいたい」と、郡内全域を歩き回る「草の根運動」を展開している。

 陣営幹部は「穏やかな性格でカリスマ性もある。あとは、しっかりと訴えを伝えていくだけだ」と気を引き締める。

 ■萩原陣営

 萩原氏は午前9時過ぎ、長野原町の商業施設の駐車場で3期12年の実績をアピール。「来年の今日、長年取り組んできた八ツ場ダムがついに完成します」と、声に力を込めた。

 午前10時過ぎには、観光客でにぎわう草津温泉のシンボル・湯畑前の広場で遊説。草津町の黒岩信忠町長も応援に駆けつけた。

 萩原氏は「草津白根山の災害対策にもまだまだ協力が必要」と町を支援する姿勢を強調した。

 隣の嬬恋村のJA嬬恋村本部前では農業関係者らに「キャベツの運送に高規格道路の少しでも早い完成のために努力する」とアピールした。午後1時からは、合流した小渕優子衆院議員とともに選挙カーで遊説した。

 立候補者が三つどもえで争う今回の選挙戦に、選対事務局長の黒岩武氏は「今までで一番厳しいものになる」と警戒を強める。

 萩原氏は「郡西部には萩原渉が必要であることを訴え、あと1週間を全力で頑張りたい」と話し、郡東部でも票の掘り起こしを図る。

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