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福岡市議選・城南区 反市長派の牙城に「親高島」新人 「区民の声届いてない」

 福岡市議選では、対立が続く自民党市議団と高島宗一郎市長の主導権争いが、展開されている。市議団の中でも「反高島」の牙城とされる城南区(定数6)では、高島氏に近い新人候補が、議席獲得を狙う。

 「発展著しい福岡市の中で、城南区は遅れている。区民の声が、行政のど真ん中に届いていない」

 無所属新人の佐藤優子氏(44)は、自民党市議と市長の距離の遠さ、それによる弊害を指摘した。

 佐藤氏はもともと、同党市議団の会派職員を務めた。昨年11月の市長選では、高島氏の陣営にスタッフとして参加した。

 「計7年間勤めたが、自民党福岡市議団は、市民生活とかけ離れた議論ばかりしていると感じた。一方、高島市長の挑戦する姿や新しい施策に、強く共感した」と述べた。

 一方、城南区の自民現職は、阿部真之助氏(54)と調(しらべ)崇史氏(40)だ。両氏とも反高島の急先鋒(せんぽう)といえる。

 高島氏の市政運営に対して、調氏は「稚拙な対応が改善されていない。問題だ」と痛烈に批判した。

 ■21議席の攻防

 自民市議団は、福岡空港への出資問題やロープウエー構想などで、高島氏に「ノー」を突きつけた。高島氏はロープウエー構想を断念した。調氏は29日の第一声で「ロープウエーは『いらない』という市民の声を、はっきりと届けた」と豪語した。

 リーダーシップを発揮してきた高島氏にとって、親市長派を増やすことが、スムーズな市政運営につながる。

 高島氏の周辺は「21議席をめぐる攻防だ」とする。

 定数62に対し、21議席あれば3分の1を上回る。この数を親高島派が確保すれば、市長が議会に対し審議のやり直しを求める「再議」で、議会の決定を覆すことが可能になる。

 関係者は「再議で市長が勝つとなれば、自民市議団も、もう簡単に火遊びはできない」と指摘した。

 市議選には城南区の佐藤氏を含め、高島氏の市長選を支えた計3人が立候補した。親高島派の市議らが、態勢づくりを支援した。

 また、高島氏に近い会派「自民党新福岡」の現職3人には、自民党の公認が出た。大家敏志参院議員らが党選対委員長の甘利明氏に働きかけ、実現したという。公明などを加えた親高島派の候補は23人となった。

 一方、反高島派が主導権を握る自民市議団も、勢力拡大に余念がない。会派所属の現職・元職18人に加え、維新会派の現職ら4人に自民党推薦を取り付けた。当選すれば自民会派入りも想定される。(中村雅和)

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