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九電、蓄電池で電力供給へ 東大ベンチャーと提携

 九州電力は25日、東大発のベンチャー企業「エクセルギー・パワー・システムズ」と提携し、2019年度末からアイルランド島で蓄電池を活用した電力供給事業に参入すると発表した。分散型電源や電気自動車(EV)の普及を見越し、蓄電池活用のノウハウ獲得を目指す。

 同島はイギリスに含まれる北東部と、アイルランドの南部に分かれるが、島全体をカバーする電力網がある。南北一体で電力の需給バランスを調整している。

 アイルランド政府は2020年までに、電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合を4割にする目標を掲げる。中でも風力発電の比率は高く、同年までに3割を超える見込みだ。

 風力の発電量は、瞬間的な変化が激しい。風力比率が高まるにつれ、需給バランスの維持が困難になっていた。そのため島では、蓄電池の活用に取り組んでいた。

 九電とエクセルギー社は、蓄電池を使った電気の供給事業に参入する。エクセルギー社は、水素を使い瞬間的な放電が可能な蓄電池を開発した。米ハワイで実証実験もした。

 この蓄電池を使って、風力の過剰な電気を吸収し、供給不足時に送電する。

 一方、九州は太陽光などの再エネが、日本国内で最も普及している。九電は、不安定な再エネ電源を多く抱えながらの需給バランス維持にノウハウを持つ。

 両社の計画では、アイルランド島内に2万キロワット規模の蓄電池を設置する。

 九電インキュベーションラボの中村典弘ラボ長は「九電にとっては、太陽光発電に加え、新たに風力での蓄電技術や経験が得られる。海外の電力需給調整市場に参入を目指す上で、大きな蓄積になる」と語った。

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