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上尾市議会 市長と議長対立先鋭化 図書館の一時移転めぐり紛糾

 新年度一般会計当初予算案をめぐる審議が紛糾し、混乱のまま22日閉会した上尾市議会で、畠山稔市長と小林守利議長の対立が先鋭化している。小林議長が所属する最大会派などが、予算案の図書館本館を含む一時移転計画などに関する部分を削除した修正案を提出、可決された。修正案可決は昭和33年の市制施行以来初めてで、対する畠山市長は審議をやり直す再議を求める意向を表明し、対立は尾を引きそうだ。(大楽和範)

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 畠山市長は22日、市議会閉会の挨拶で、新図書館複合施設の建設計画見直し決定前に、請負業者との契約解除交渉について、小林議長が「私から話をつける。賠償金として5億~6億円が必要だ」と、口利きとも受け取れる発言をしたことを暴露した。「それは本当か」などと議場は一時、騒然となった。

 畠山市長によると、発言はJR上尾駅近くの市立図書館本館を移転するという新図書館複合施設の建設の是非をめぐり、昨年5月、小林議長が市長室で畠山市長らに語ったという。昨年6月、畠山市長が建設計画の見直しを表明し、市は現在、請負業者と契約解除に基づく損害賠償の交渉を続けている。

 市長室で畠山市長とともに同席した市幹部は「5億~6億円というのは何の根拠もない金額」とあきれた表情をみせた。

 同時に、畠山市長は目玉事業ともいえる図書館本館を含む一時移転計画などにかかる事業費(約3・8億円)などを、緊急性がないなどとして削除した修正案可決について「(小林議長に)お土産を渡さなかったので、予算修正という形でお灸をすえられた」と痛烈に皮肉った。

 畠山市長が小林議長を批判するのは、平成29年10月、当時の市長らが有罪判決を受けた入札情報漏洩(ろうえい)事件を教訓として市政を刷新したいという思いが背景にある。22日、閉会後の記者会見でも「事件で失った信頼を回復するため、市政を正しい方向に導いていくのが私の使命だ」と強調してみせた。修正案可決を受け「再議」を来週中に行う考えも示した。

 これに対し「自分は(逮捕された当時の)議長とは違う」と断言する小林議長。答弁調整に時間がかかるなど議長の議事進行に反発する市長に近い会派などは小林議長に対する不信任決議案を提出したが、否決された。

 畠山市長の一連の暴露発言や不信任決議案などについて閉会後、記者団に「黙して語らず。精査する時間がいるのでコメントは控えたい」と述べるにとどめた。

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