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福岡知事選告示 自民分裂、3氏舌戦

武内和久氏
武内和久氏
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 統一地方選で実施される福岡、大分両県知事選が21日、告示された。4月7日に投開票される。福岡は共産党県委員会副委員長の篠田清氏(70)=共産推薦、元厚生労働官僚の武内和久氏(47)=自民推薦=の2新人と、3選を目指す現職の小川洋氏(69)の計3人が立候補を届け出た。大分は、共産党の新人で党県委員会書記長の山下魁氏(42)、5選を目指す現職の広瀬勝貞氏(76)、新人で無職の首藤淑子氏(52)の3人が立候補した。県政の継続か刷新か-。17日間にわたる選挙戦の幕が上がった。

 福岡県知事選は、県議会最大会派を擁する自民党が、小川氏と武内氏支持で分裂したまま選挙戦に突入した。

 ◆支持の厚さ示す

 「まいた種が花を咲かせつつある。これまでの取り組みをさらに前進させ、成果を上げていく」

 小川氏は福岡市中央区の警固神社で開いた出陣式で、2期8年の実績を強調し、3期目への意欲をみなぎらせた。

 出陣式は、現職知事として支持の厚さを示した。

 党の決定に反して小川氏を支援する武田良太元防衛副大臣(福岡11区、二階派)ら5人の自民国会議員に加え、山崎拓元副総裁、太田誠一元農林水産相の議員OBも姿を見せた。自民の支持団体である県医師連盟や県農政連のトップも顔をそろえた。

 立憲民主党や国民民主党の国会議員、両党の支持団体である連合福岡の関係者も参加した。

 武田氏は北九州市での出陣式で「一政治家の感情によって振り回されるような県知事選は言語道断だ。われわれは権力者とチームワークで戦う選挙に導いていく」と武内氏陣営を牽制(けんせい)した。念頭にあるのは武内氏を推す麻生太郎副総理兼財務相だ。

 ◆福岡市長が参戦

 対する武内氏は福岡市中央区の護国神社で出陣式を開き、声を張り上げた。「少子高齢化をピンチではなくチャンスにして、もう一度福岡県全体に光をもたらしたい」と、政策を訴えた。

 麻生氏をはじめ、県内麻生派国会議員のほか、夏の参院選で改選を迎える松山政司・前1億総活躍担当相(岸田派)や、自民県連の幹部が壇上に並んだ。

 麻生氏は「今回の選挙は知事としての指導力が問われている。沈滞したまま、また次の4年を迎えるのか。武内氏なら間違いなく結果を出せると確信している」と支持を呼びかけた。

 出陣式終盤、福岡市の高島宗一郎市長が登場すると会場は沸いた。高島氏は前日深夜、自身のブログで武内氏支持を表明した。

 「自力で解決するという気概があるのか疑問だ」「決断をしないという政治姿勢が出ている」

 高島氏はまず、子供の医療費助成の自治体間格差や宿泊税の問題を挙げ、小川氏の県政運営を批判した。

 その上で「知事には武内氏がふさわしい。どっちが勝ちそうとか、そんな話は関係ない。どの政策が正しいか。この一点で訴えていく」と強調した。

 抜群の知名度を誇る高島氏の「参戦」は、自民と連立与党を組む公明党にも影響を与えたようだ。

 公明県本部は事実上、小川氏支持を決めている。だが、福岡市の小川氏の出陣式の壇上に、県本部関係者の出席はなかった。

 公明にとって、知事選と同日に行われる福岡市議選での議席確保は、最重要課題の一つだ。公明市議団は高島氏と比較的良好な関係を築いている。高島氏が武内氏支持を明確にした以上、小川氏側に肩入れすることは市議選に悪影響を及ぼしかねない-。そう判断したとの見方もある。

 自民関係者は「まさに『高島効果』だ」と漏らした。高島氏は北九州や久留米両市でも、武内氏応援のマイクを握った。

 ◆命と暮らし第一に

 この自民党の対決を、共産推薦の篠田氏は批判する。福岡・天神の商業施設前で開いた出発式では「県民不在の自民党の権力争いだ。安倍政権と財界言いなりの県政を、命と暮らしを第一に応援する県政に変える」と訴えた。

 共産党の小池晃書記局長が応援に駆けつけ、「保守分裂といわれるが、所詮、自民党のAチームとBチームの争いだ。県民と日本共産党の共闘か、古い県政の継続かが問われている」と語った。

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