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桜の天敵クビアカツヤカミキリの被害、5倍に拡大 埼玉

 桜の天敵の特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害が昨年6月~今年2月までで県内8市、計128カ所で確認されたことが県環境科学国際センター(加須市)の調査で分かった。センターは成虫の活動が活発化する夏場を前に、昨年6月から県民への調査協力を呼びかけており、今後は被害実態を踏まえ対策を強化する。

 被害報告があったのは熊谷、行田、草加、深谷、羽生、越谷、八潮、加須の8市だった。樹木の被害は少なくとも250本以上あり、その多くは桜だったという。

 平成29年度までの5年間で被害が確認できたのは8市24カ所にとどまっていたが、県民に協力を呼びかけた今年度だけで5倍以上の被害が確認できたことについて、同センターの担当者は「大きな意義があった」と話している。

 被害拡大の防止に向けて、センターは今回の調査で確認された被害樹木の所有者や管理者に対して、防護ネットの装着や駆除など、防除方法を指導している。

 また、来年度には県や被害が確認された自治体でつくるクビアカツヤカミキリ連絡会議(仮称)を開催し、連携して防除体制などを強化する方針だ。

 クビアカは24年に愛知県で発見され、県内でも25年に草加市の桜の名所「葛西用水」で初めて被害が確認された。輸入木材に付着するなどして国内に入り込んだとみられている。その後、県北地域でも見つかっており、被害拡大が懸念されてきた。

 クビアカ被害にあった樹木の根っこ付近には、「フラス」と呼ばれる幼虫の糞(ふん)に木くずが混じった褐色の固形物が散らばっているのが特徴だ。センターは今後も県民らの情報提供を受け付けている。

 問い合わせは、県環境科学国際センター・クビアカツヤカミキリ発見大調査係(0480・73・8331)。

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【用語解説】クビアカツヤカミキリ

 全体は黒く、胸部だけ赤いのが特徴。成虫は体長約2・5~4センチ。1匹の雌が最大約1千個の卵を産むなど非常に高い繁殖力を持つ。桜などバラ科の樹木を好み、幼虫は樹木内で木を食べながら2~3年かけて成長。約10匹で樹木を枯れさせてしまうとされている。

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