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念願の大動脈、釜石道全線開通 アクセス良好、一方で格差も

復興支援道路の釜石道全線開通を祝い、テープカットする安倍晋三首相(中央)ら=今月9日、岩手県釜石市
復興支援道路の釜石道全線開通を祝い、テープカットする安倍晋三首相(中央)ら=今月9日、岩手県釜石市

 東北横断自動車道釜石秋田線のうち、三陸沿岸の釜石市と内陸の花巻市を東西に結ぶ釜石道(80キロ)が今月9日、全線開通にこぎつけた。釜石ジャンクション(JCT)-釜石仙人峠インターチェンジ(IC)間(6キロ)が開通、三陸沿岸と内陸が初めて高速道路ネットワークで結ばれた。念願の大動脈の誕生とあって、東日本大震災からの復興に与える波及効果の期待も大きく、開通式には安倍晋三首相も訪れた。

 式典の会場が設けられたのは釜石仙人峠IC近くの本線上だった。釜石道は甲子川が流れる沢沿いを走る。冬の釜石名物“五葉おろし”(標高1351メートルの五葉山から吹き下ろす寒風)の吹きすさぶ土地だが、当日は気温10度を超えるぽかぽか陽気。全線開通を祝うような心地よい風となった。

 ■急ピッチで整備

 釜石道は震災後、復興支援道路として急ピッチで整備が進められてきた。震災前の開通区間は花巻JCT-東和IC間(11・4キロ)だけ。わずか7年でほぼ70キロが開通した計算となり、釜石、花巻両JCT間の所要時間も25分短縮され、およそ1時間強となった。

 通常なら整備に10年、20年単位の時間がかかるとされる工事。それを短期間で終え、しかも、ほとんどが無料区間という相乗効果は大きい。交通アクセスの向上で釜石港が脚光を浴び、開通式典で釜石市の野田武則市長は「物流系企業11社が立地し、平成29年にガントリークレーンが設置され、30年のコンテナ扱い量は7608TEU(20フィートコンテナ1個が1TEU)で過去最多を更新した」と、その効果を強調した。

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