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ロープウエー「白紙撤回」 高島・福岡市長、市議選争点化を回避

ロープウエー構想を白紙撤回すると発表した福岡市の高島宗一郎市長
ロープウエー構想を白紙撤回すると発表した福岡市の高島宗一郎市長

 博多港とJR博多駅を結ぶロープウエー構想について、福岡市議会は13日の本会議で、平成31年度当初予算案から検討費5千万円を削除し、予備費に回す修正案を、自民党市議団などの賛成多数で可決した。高島宗一郎市長は審議のやり直しを求める「再議」は申し立てず、構想を白紙撤回する考えを示した。

 「新しいチャレンジは早いほうが良い。同時に、実現が厳しいとなれば、素早く退くことも、リーダーの資質だ」。高島氏は周辺にこう語っていた。

 決断の理由に、ロープウエーの是非を4月の市議選の争点にはさせない、との考えがあった。

 昨年の市長選で高島氏は、市議の力に頼らず、過去最多となる28万5435票を獲得した。市民の支持を背景に、福岡市のさらなる成長へ、数々の施策を打とうとしている。ロープウエーは、「夢」ではあるが、ピースの一つに過ぎない。

 市議選の争点となれば、思わぬ格好で足をすくわれるかもしれない。また、市民生活を支える予算案の成立が遅れることは、回避すべきだと考えた。

 本会議後、高島氏は報道陣に「可決は残念だ。ただ、ロープウエーについてビジョンが共有できないと分かった以上、もう議論はしない」と述べた。

 今回、矛を収めた高島氏だが、市議選では新人3人ら、自身に近い候補を支援する。

 対立を繰り返す自民党市議団の勢力を削り、「本当の意味での市長与党」(高島氏周辺)を増やし、議会基盤を強める考えだ。

 高島氏はこの日、今後の市政運営について「思いを共有できるチャレンジャーと一緒に、市政を進められれば良い」と語った。隣には予算削除の修正案に反対した公明党、みらい・無所属の会、自民党新福岡の3会派の代表がいた。

 福岡市議選は3月29日告示、4月7日に投開票される。定数62に対し、90人余りが立候補に向けて動いている。 

(九州総局 中村雅和)

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