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【東日本大震災8年】復興へ「風化させない」各地で祈り 高崎で防災訓練/県庁では現状伝えるポスター展

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 東日本大震災から8年を迎えた11日、県内各地では発生時刻の午後2時46分に合わせ、市民らが犠牲者へ黙祷(もくとう)をささげた。震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、県内では現在も多くの人が避難生活を余儀なくされている。この日、高崎市では大地震発生を想定した防災訓練を実施。被災した岩手県の復興の状況を紹介するポスター展が県庁で開かれるなど、震災を風化させないための取り組みが続いている。(椎名高志、橋爪一彦)

 県危機管理室によると、震災直後の平成23年3月末のピーク時に県内に移り住んだ避難者は約3700人いた。年々減ってはいるものの、今年2月末時点で福島、宮城、岩手の3県からの計801人が残る。うち福島県からの避難者が731人と約9割を占める。

 「東日本大震災の教訓を風化させない」と、高崎市等広域消防局(同市八千代町)では11日、関係部隊が集結して連携を確認する警防活動検証訓練(3・11訓練)が行われた。

 震災翌年の24年から毎年テーマを変えて実施しており、今年は「大地震で工場内の化学物質が飛散、多くの従業員が不調を訴えている」との状況を設定。

 被害者の状況に応じて、衣服などを取り除くだけの乾的除染で対応するか、シャワーなどで体に付着した物質を落とす水的除染を行うかを判断する一体型除染システムを初めて検証した。

 訓練には救助隊員ら約70人が参加。冒頭、犠牲者へ黙祷をささげ、冥福を祈った。続いて、緊張感が漂う中、化学防護服に身を包んだ隊員が重傷者を助け出したり、除染テントで水的除染を行ったりといった連携訓練が繰り広げられた。

 訓練後、井草明仁局長は「職員が精いっぱい取り組んだ。今後も危機管理意識を持って励んでほしい」などと講評した。

 一方、県庁展望ホールでは、震災の津波で多くの犠牲者をだした岩手県の復興への思いを込めた「復興ポスター展」が17日まで開催されている。

 岩手県の達増拓也知事から全国各地からの復興への支援に感謝するメッセージとポスター17枚を展示。

 ポスターでは、23日の三陸鉄道リアス線の開通や、9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合が被災地の釜石市で行われること、復興への取り組みなどを県民が明るい表情で伝えている。

 友人と来庁した、みなかみ町の原雪乃さん(19)は「震災から8年たって、岩手県での復興が進んでいるのはうれしいこと。まだ進んでいないことがあれば、私たちにも何かできることがあれば協力したい」と話した。

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